プレゼンやセミナーに欠かせないのが資料
参加者は、資料を見ながらプレゼンやセミナーの内容を把握していくため、非常に重要なものです。

ここでは、プレゼンやセミナーの質を左右する資料作りのコツについてお話しします。

プレゼン資料にも起承転結?!

ストーリーの展開構成は「起承転結」が有名なので、プレゼンやセミナーの資料の構成も「起承転結」で作る人が多いでしょう。

ところが、この起承転結はプレゼンテーションにはまったくと言っていいほど向いていません。
なぜならば、起承転結はもともとは漢詩のフォーマットだから。
高校生の漢文で習ったかと思いますが、李白とか杜甫とか憶えているでしょうか。
あのフォーマットが起承転結なのです。

具体例で見てみましょう。王維作、「元二を送る」という詩です。

渭城朝雨浥軽塵(いじょうのちょうう けいじんをうるおす)
客舎青青柳色新(かくしゃせいせい りゅうしょくあらたなり)
勧君更尽一杯酒(きみにすすむさらにつくせ いっぱいのさけ)
西出陽関無故人(にしのかたようかんをいずればこじんなからん)

意味はこのようになります(座右の銘データベースさんからお借りしました)

朝、渭城の町は夜来の雨が軽い土ぼこりをうるおしている。
  旅館の前の柳の新芽はいっそう青々と見える。
  さあ、もう一杯酒を飲みたまえ。
  西のかた陽関という関所を出たら、もう、友人もいないのだから

ストーリーという観点で難しいのは「転」です。
詩の場合は、それまで渭城の情景を描いていたのがガラッと展開が変わってステキなのですが、
ことストーリーと言うことになると全体としての整合性をとるのが難しくなってしまいます。

最近話題の形式

最近言われているのが「序破急」の形式。

これは、マーケティングコンサルタントで有名な藤村正宏氏が提案している資料の3部構成でもあります。
「序破急」の3部構成は、日本伝統芸能の「能」の基本理念でもあり、とても説得力があります。
「能」の劇作おいては、導入部分としての「序」から静かに幕開けをして進行していき、「破」の部分でドラマチックに展開していきます。
そして、「急」では、急展開を遂げてクライマックスに向かっていくのです。

プレゼンやセミナーの資料にも、「序破急」を活用すると、わかりやすくて引き込める内容の資料になります。

「序」は導入、「破」は展開、「急」は結論という流れを頭において、ブツ切りにならないように作成しましょう。
資料1枚1枚を接続詞でつなぐイメージをしてみるとブツ切りを防ぎやすくなります。

プレゼン資料のストーリーと話すストーリー

とはいえ、資料と話す内容の流れはまた別。
話すストーリーはPARLの法則で組み立てていきましょう。
PARLの法則についてはまた別の機会にご紹介します。

プレゼン資料はワンスライド・ワンメッセージ

1枚のスライドにたくさんの情報を詰め込みすぎると、わかりにくく聞き手の集中力も途切れてしまいます。
基本的に1枚のスライドに対して、伝えたいことはひとつだけに絞ることです。

また、写真やイラストを使う場合は、伝えたいことに関連する写真やイラストを使うこと。
写真やイラストがあることによって伝えたい内容が伝わりやすくなるのであれば、使うことをオススメしますが、そうでないならば写真やイラストの使用はあまりオススメしていません。
聞き手を引き寄せるプレゼンやセミナーにするためにも、スライド1枚に対して、メッセージは1つ。
ワンスライド・ワンメッセージにしましょう。