「リーダーにはファシリテーションが必要だ」と言われてピンときます?あまりきませんよね、普通。

だって、物の本を読むと、ファシリテーションとは中立の立場から会議の進行を滞りなく進める…みたいなイメージがあるじゃないですか。これ、リーダーシップとはあまり関係がありません。

そんな方にこそ読んで欲しい本があって、おそらくは「ファシリテーション」という言葉のイメージががらっと変わるはず。たとえばそれは、こんな言葉に表されます。

仕事の成否を左右しかねない局面で、リーダーが中立というわけにはいきません。メンバーからの多様な意見を惹きだしてまとめるプロセスは中立でも、最終的には、チームのために独自に決断しなくてはならないのです。そして、その決断した結果に責任を持つのもリーダーの役割です。(36p)

蛇足を承知で付け加えるならば、このような意思決定の仕方を行えばそれに参画したチームメンバーにも責任の一端を担わせることになります。

と、こうなるとファシリテーションはリーダーシップの一部と納得いただけるのではないでしょうか。

ということで紹介がお遅れましたが、これがその本です。

谷 益美著、リーダーのための! ファシリテーションスキル

具体的なテクニックとしてとくに面白かったのが、メンバー自信に考えさせ、その意見を引き出すためには質問のレベルを相手に合わせてあげるのが重要という指摘(91p)。

レベル1:Yes/No型質問  「あの案件、A社に任せてみるか?」
レベル2: 選択型質問 (Which) 「あの案件、A社とB社どっちに任せたらいい?」
レベル3: 情報限定型質問 (Who/Where/When) 「あの案件、どこに任せたら良いと思う?」
レベル4: 自由回答型質問 (What/How) 「あの案件、どう進めるのがいいかな?」

ファシリテーションの本の中にはときどき質問を「オープン質問」か「クローズド質問」かに分類するのがありますが、これ、あまり意味がないですよね。むしろ、このように空いてのレベルに合わせると言われると、大納得です。

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