プレゼンテーションの本は世の中にいろいろありますが、面白い「練習法」を提唱しているのがこちらの本です。

下地寛也著、コクヨの1分間プレゼンテーション

その練習法というのが、「普段のプレゼンが15分だったり、30分だったりしても、『練習』は1分間に集中して行いましょう」というもの(14p)。

これによって、

  1. 山ほどある言いたいことの中から言うべきことを厳選する力が付きます(取捨選択力が身につく)
  2. 長いプレゼンも話の骨子は1分以内で理解できるようなシンプルな文章構成であるべきです(文章構成力が身につく)
  3. そして時間が短い分、空いての心に残るキーワードをつくろうとする意識が必要になります(キーワード力が身につく)

とのこと。

プレゼンテーションのダイヤモンドモデルで言うと、ファシリテーションがこの方法論によって学べることになりますね。

なお、「練習はまずは6回おこなってほしいと思います。」(16p)とのことですから、1分間プレゼンx6回=6分間でプレゼン上手になれること間違いなし!

ホント?と思う型もご心配なく。

著者は、コクヨの研修「スキルパーク」のシニアトレーナーで、

実際にコクヨでも『1分間プレゼンテーション』を多くの人に研修してもらい、研修後にはあらゆるプレゼンのシーンで自信を持って話せるようになっています。

とのこと。これは、実証された方法論なのです。

なお、上述の通り、ファシリテーションがこの本の主な内容ですが、他にも「声の出し方と話し方」、「体の動きを効果的に使う」のパートでは「プレゼンテーション」が、「資料作りをうまくやろう」のパートでは「ドキュメンテーション」が学べます。お得感もあるので、プレゼンに苦手意識を持つ人は手にとってはいかがでしょうか。

前ページ
脇山 真治著、プレゼンテーションの教科書 増補版を読む
次ページ
吉田 たかよし著、脳を攻略!最強のプレゼンテーション (PHPビジネス新書 56)を読む
 
  プレゼンテーションセミナーのページに戻る  

お問い合わせ下さい

シンメトリー・ジャパン問合せ窓口

記事には書ききれなかった様々なノウハウをご紹介することができます。ご要望・ご質問をお問い合わせページよりご連絡ください。