Zoomの連携サービスを紹介します。第67回はZoomとiSAR (アイサー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

厳密に管理される航空業界の記録

飛行機のパイロットを語るとき、「飛行時間○時間」のような表現を耳にすることがあります。たとえば、全日空グループで最年長のパイロット植野さんは御年77歳。その飛行時間は3万時間と言われています。3万時間と言えば、実に1,250日。年に直しても3年半ぐらいを操縦席で過ごしてきたというのはスゴイですね。

一方、ちょっと縁起でもない話ですが、御巣鷹山に墜落した日航機123便の機長は飛行時間が12,423時間41分と言われています。これでもベテランの部類ですから、どれだけ熟達しても事故は避けられないところはあるのでしょう。

実は航空業界、このようにフライト時間を厳密に管理する必要があります。航空時間、使用時間、飛行時間等々を細かくチェックすることで整備を充実させ、安全を図っているのです。貴重のフライト時間は伝統的には機長が記載する航空日誌で管理されて来たようですが、そこにも当然デジタル化の波は来ているのでしょう。そこで、iSARの出番です。

統合航空情報管理プラットフォームiSAR

では、ホームページで見てみましょう。

iSAR is used by over 10,000 flight crew and SAR volunteers globally to track the real time status of aircraft, facilities, flight crew and ground teams across a broad operational, contractual, financial and regulatory landscape.

iSARは世界中の10,000人を超えるフライトクルーとSARボランティアに使われ、航空機や施設、そしてフライトクルーと地上整備員の時間管理に貢献しています。これによって、オペレーション上の、家や苦情の、財務上の、規制上の問題の視界を良好にします。

このiSAR、統合的な航空情報管理プラットフォームなので、できるのは当然時間管理だけではありません。たとえば、FATIGUE RISK MANAGEMENT (疲労とリスクマネジメント)という機能があり、これは

Your FRMS will be fully implemented into your iSAR platform – including deployment 3rd party bio-mathematical products such as FAID.

疲労とリスクマネジメント機能もiSARプラットフォームには組み込まれています。FAIDのようなサードパーティー製の生体管理機能も使うことができます。

とのこと。ちなみにFAIDはInter Dynamics者が提供している疲労アセスメントツールです。

Zoomが支える空の安全

では、ZoomとiSARの連携を見てみましょう。

Our world class training process capability supports to planning, delivery and reporting on the training life cycle. Key to that is the curation of online training and our Zoom integration provides a seamless workflow to create sessions, invite participants and view recordings of your sessions.

われわれの世界最高レベルのトレーニングプログラムは、フライトトレーニングの計画、実施、レポート作成というすべてのトレーニングの側面を支援します。Zoomとの連携により、トレーニングセッションを作成し、参加者を招待し、録画した動画を見ることをシームレスに実現します。

このように、私たちの見えないところで空の安全をZoomが支えているというのは、ちょっと意外でした。

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