Zoomの連携サービスを紹介します。第66回はZoomとChargebee (チャージビー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
今流行のビジネスのサブスク化
最近のビジネス界でのバズワード、「サブスク」をご存じでしょうか。もともとはSubscription (サブスクリプション:購読する)から来た言葉で、定期購読のようにお客様から定期的にお金をいただく形式のビジネスを指します。逆の言葉は「買い切り」で、一回お金を払った後は、その商品を使い続けることを指します。
たとえば自動車。これはもともとは買い切りモデルで、たとえばトヨタのカローラを買う場合は、一回払ったら支払いは終わりです。もちろん自動車ローンを使う場合は、毎月の返済がありますが、これはあくまでも借金の返済。トヨタ自動車に毎月毎月お金を払うわけではありません。ところが、最近そのトヨタが推しているのが自動車のサブスクビジネス。「KINTO」というブランドですが、月額数万円払えば好きな自動車を使えるというサービスです。たとえば人気車ハリアーだったら、月額なんと26,510円。しかも、ここには自動車保険も車検代も入っているそうですから、お得な気がしますね。これにならって、日産自動車のClickMobi、ホンダのマンスリーオーナーなど、自動車業界はサブスク化が流行っています。
なんて新しいビジネスモデル、と思いきや、実は振り返るとトヨタはもともと超長期でこのサブスクビジネスを考えていた節もありますが。というのは、若い頃は大衆車のカローラから始まって、年が経つにつれて、つまり年収が増えるにつれてマークⅡ、クラウン、そしてついにはレクサスと、延々とトヨタ車を乗り継いでいくのはまるでサブスクのようにも感じます。
このサブスク、始めるとなると社内に新たなノウハウとシステムが必要になります。そもそもが、誰がサブスクの会員になっているかの管理から始まって、支払い状況のチェック、万が一支払いが滞っていたら催促など、これまでにない機能が必要なためです。この機能をプラットフォームとして一括して提供しようというのがChargebeeです。
サブスク課金のプラットフォームChargebee
では、ホームページでその内容を見てみましょう。
Subscription Billing & Revenue Operations for Fast-growth B2B SaaS. Get the operational sophistication to achieve, sustain, and scale recurring revenue.
急拡大する対法人ビジネスや、SaaSの方に、サブスクリプション課金と売上管理を提供します。継続売上を実現・維持・拡大するための洗練されたオペレーションをその手に。
ちなみに、SaaSはSoftware as a Serviceの略で、第26回 ZoomとYouCanBookMe.comの連携でToriiの連携でカウンセリングを自動化で詳しく説明したのでご興味がある方はぜひチェックして下さい。一方、B2Bは”Business To Business”を指し、対法人ビジネスを指します。ちなみにその反対、個人向けビジネスは”Business To Consumer”なのでB2Cと言われます。
たとえば上述のトヨタのKINTOは私たちが普通に利用することが想定されているのでB2Cです。同じ自動車つながりでB2Bといえば、フードトラックをサブスクリプション形式で提供する「フードトラックONE」がイメージされます。
Zoomチャットへの通知で顧客満足度アップ
では、ZoomとChargebeeの連携を見てみましょう。
Receive Chargebee notifications in Zoom chat
Chargebeeの通知をZoomチャットで受け取れます
とのことで、たとえば、支払いがあったとき、支払いが滞っているとき、サブスクリプションの解約などのタイミングで通知を受け取ることができるとのこと。
おそらくは、社内の顧客管理部門などがこれを使うのでしょう。支払いが滞っている顧客に対してZoomミーティングを行い、「何か問題がありましたか?」のように聞いてみれば、顧客満足度を高めることもできそうです。
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