Zoomの連携サービスを紹介します。第53回はZoomとSplunk (スプランク)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
企業の中は複雑なシステムだらけ
いまや企業の中に様々なITシステムが入っています。自社内で独自に構築したシステムもあれば、クラウドで提供される汎用的なサービスもあります。あるいは、自社内で使うことを目的としたシステムもあれば、メールに代表されるような社外とのやりとりを想定したシステムもあります。これらが複雑にからみ合った結果、何かトラブルが起こったとき、「どこに問題があるのか」を見つけるのがたいへんだとか。これではシステムの復旧まで時間がかかってしまいます。
そのような中、社内のありとあらゆるシステムを一括で、しかもリアルタイムで監視してくれるサービスがあれば便利なことこの上ありません。ここに、Splunkの存在意義があります。
あらゆるデータを統合管理するSplunk
Splunkは「統合ログ管理サービス」と日本語で呼ばれていますが、社内のありとあらゆるデータを管理するサービスです。
ホームページで見てみましょう。
The Data-to-Everything Platform. Drive outcomes across Security, IT and DevOps with the data platform built for the cloud.
すべてのデータを管理するプラットフォーム。セキュリティ、IT、DevOpsを統合して成果を生み出すクラウドプラットフォーム
ちなみにDevOpsというのはIT関係の造語で、Develop (ソフトウェア開発)とOperatoins (運用)を足し合わせたところから来ています。ウィキペディアによると、
システム開発のライフサイクルを短縮し、ソフトウェア品質の高い継続的デリバリーを実現することを目的としている
とのこと。
ちなみに、前段ではトラブル回避という位置づけでSplunkを紹介してきましたが、もっと前向きな使い方もあります。それは、自社のホームページにたまっている顧客の行動データを分析し、売上をあげること。もちろん、従来の「アクセス解析」もいいのですが、さらなるデータの深掘りができるのでしょう。
Zoomチャットで通知を受け取る
では、ZoomとSplunkの連携を見てみましょう。
Stay up to date with your Splunk notifications in Zoom Chat. Receive Splunk notifications when any search is performed in your Splunk app.
ZoomチャットでSplunkからの通知を受け取ることで、最新の状況を知ることができます。Splunkアプリでデータ検索が行われたとき、通知を受け取ることができます。
Splunkは社内のIT部門がチームとして使うことが想定されているのでしょう。たとえば、IT部門の誰かがSplunk上で検索したとき、Zoomミーティングを始めるのでしょう。「さっき、○○という検索をしたみたいだけど、システム上何か問題があったの?」のような会話を交わせば、トラブルも発生する前に止められそうです。
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