Zoomの連携サービスを紹介します。第43回はZoomとStripe (ストライプ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

ショップ側にはありがたい決済サービスの増加

ネットショッピングで、決済方法って気になりますよね。銀行の振り込みは面倒くさいし、かといって代引きはお金がかかる。結局はクレジットカードが便利ですが、悪用されたら嫌だという気持ちがよぎります。消費者のそんな気持ちに応えてくれたせいでしょうか、様々な決済サービスが出てきています。

  • コンビニ払い
  • Amazonペイ (Amazonのアカウントに連携)
  • スマホ決済

などなど。

これ、実はネットショップを運営している側にとってもありがたいのです。なぜならば、お客様のクレジットカード払いを認めると、その分だけ手数料をクレジットカード会社に払わなければならないから。たとえば、お客様が10,000円の買い物をしたとしましょう。現金張らないならばその10,000円は丸々ネットショップ運営会社のものです。

ところが、お客様がクレジットカード決済を選んだ場合、3%の300円はクレジットカード会社に支払わなければなりません。ということは、ネットショップ側に入る売上は9,700縁になってしまうと言うこと。なんだかもったいない気がしますが、そうは言っても今どきクレジットカード払いを認めないと、お客様を逃がしてしまうのでやむを得ないですね…。

※上記の3%は一例です。実際は、ネットショップの信用度に応じて1%程度から7%程度まで差があります。

というところに、決済サービスが増えてうれしい理由があります。

開発者ファーストを謳う決済サービスStripe

決済サービスが増えてうれしいのは、それぞれが競争し合って手数料を下げてくれるから。たとえば、「要注意!加盟店が支払うクレカ決済の手数料について徹底解説!」と題されたこの記事、掲載されているのはPayPay(ペイペイ)のサイトです。ということは、もうお分かりでしょう。これはPayPayのクレジットカード会社に対する宣戦布告。ネットショップ向けに、「ウチの方が手数料が安いよ」と宣伝しているのです。

こんな手数料競争の一角に割って入るのがアメリカ発の決済サービスStripe。もちろん手数料が安いというのを謳っていますが、ちょっと面白いのは「ウェブサイト開発者に優しい」を謳っているところ。

  • 業界トップレベルのドキュメント (ソフトの機能をまとめた文書)
  • 開発者コミュニティのサポート
  • エコシステムパートナーの繁栄

などにより、「開発者ファースト」を実践しています。こんなところに他社との差別化のヒントがあるというのは面白いですね。

Zoom連携でお客様のオーダーを滞りなく処理する

では、ZoomとStripeの連携サービスを見てみましょう。

Get notifications in Zoom chat for important Stripe events, including new customers, charges, orders, and payment.

ZoomのチャットでStripeの重要な更新情報を受け取ることができます。更新情報には、新規顧客獲得、新たな課金、新たな受注、支払いなども含まれます

となっています。

たとえば、ネットショップを運営する会社の社内でZoomミーティングを使うイメージでしょうか。Stripeの支払い情報が更新されたことを受けて、スタッフ同士でZoomミーティングが始まるのでしょう。「あのお客様から新たに受注をいただいた。なので、出荷の手配をお願いします」、「分かりました。出荷は最短で○日になります」。これによって、滞りなくお客様の注文に応えられそうです。

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