Zoomの連携サービスを紹介します。第26回はZoomとTorii (トリイ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
SaaSサービスを使って業務効率化が現代の勝ちパターン
現代のビジネスでITシステムを使っていないところはないでしょう。コロナウィルスの騒動の際、保健所はデータをファックスでやりとりしているという報道もありましたが、これはレアケースだと信じたい。あるいは、1人10万円の特別定額給付金の申請に関しては、マイナンバーカードのシステムに不備があって地方自治体の職員が手作業で対応していたとのウワサがありましたが、これもレアケースだと信じたい。
ITシステムを使いこなすことで、業務の効率化は当然として、これまでにないしごとのやり方、すなわちイノベーションを起こせるはずです。そして、ITシステムと言っても、最近は社内で「閉じた」システムばかりでなく、社外のクラウドベースのウェブサービスを使うことが多くなっています。よく、SaaS (サーズ:Software as a Service)と呼ばれる概念がこれです。それこそ、ソフトを購入するのでなく、サービスのように契約ベースで使うところから生まれたネーミングです。
一方で、SaaSの流行は社内エンジニアにとって新たな悩みをもたらします。「ウチの会社って、どのSaaSを使っているんだっけ?」、「それって業務に適切なんだろうか」、「それぞれの利用料金は?」、「契約形態は利用にマッチしたものだろうか?」などなど。ここに、SaaS管理サービスToriiの存在意義があります。
SaaS管理プラットフォームTorii
では、Toriiの説明を見てみましょう。
With the rapidly growing number of SaaS solutions on the market every day, and access to those SaaS apps just a click away, managing today’s modern IT becomes an even bigger challenge.
毎日のように増え続けるSaaSソリューションは、クリックすればすぐに使い始めることができます。しかしそれは、現代のIT(エンジニア)にさらなる課題を突きつけます。
と問題点を指摘した上で、
Torii lets IT professionals discover, optimize, and control their organization’s SaaS usage and costs.
Toriiは、ITプロフェッショナルが、自社のSaaS利用と費用の発見、最適化、そして管理を可能にします
なお、Toriiはトリイですから、日本の鳥居を指すと思われます。実際にロゴも鳥居をモチーフとしたものになっていますし。ただ、なぜこのネーミングになったのかの情報を見つけることはできませんでした。
Zoomとの連携サービスはToriiユーザーのため
では、ZoomとToriiの連携を見てみましょう。
Torii integration with Zoom allows you to view and manage user access and licenses utilization from within Torii’s dashboard.
ZoomとToriiの連携により、Toriiのダッシュボードから、Zoomのライセンス利用状況をチェックできるようになります
つまり、この連携サービスはどちらかというとToriiユーザーのためのものです。上述のToriiによるSaaS管理機能の一環に含めることができるようになるのです。
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