Zoomの連携サービスを紹介します。第182回はZoomとVursity (バーシティ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

コロナ禍で広がる教育格差

コロナ禍で教育格差が広がっているそうです。たとえば、2020年5月の緊急事態宣言の際には学校がお休みになったところもありました。その際、裕福な家庭では親のどちらかが家庭にとどまり、子供の勉強を見ることができました。しかし、共働きではそうもいかず、結果として子供の生活のリズムが乱れたり、学習が進まないと言うことが起こったそうです。

実はこの話は根深いものがあり、大人の世界の格差がそのまま子供の世代に引き継がれているという説もあります。具体的には、職場をリモートワーク化できるのは大手企業が多いのだとか。と言うことは、親が大手企業に勤めている場合、リモートワークで自宅にとどまり、子供の勉強を見ることができる。逆に、中小企業に勤めている人は、出社せざるを得なくなり、子供の勉強を見ることができない。結果として、親の格差が子供に引き継がれてしまうと言うことです。

このような問題を解決するための、ちょっと面白い、そして野心的な試みが今回紹介するVursityです。

お互いに教えあうことで強みを発揮

では、ホームページを見てみましょう。まずはモットーの紹介です。

We are stronger and smarter where our strengths, interests, and knowledge intersect.

私たちの強みと興味と知識が交差するとき、私たちはより強く、より賢くなれる

これだけだと分かりにくいので、補足しましょう。実はVursityの背後にある思想は、「お互いに教えあう」というものです。上述の教育格差をなくすためには、先生が教えるだけでなく、生徒同士が教えあう、あるいは地域の住民同士が教えあう、これが有効であるとの発想です。

加えて、VursityではAppleという仮想通貨を使って教えてくれた人にお礼を支払う仕組みがあります。

Giving teachers an apple has been a centuries long tradition that we want to continue. Only this time, it’s virtual! Students can give their teachers/mentors virtual apples that convert to real payments that we send via Venmo.

先生にりんごを送るというのは数百年続く伝統で、私たちはこれを続けたいと思っています。ただし、バーチャルです。生徒は先生やメンターに「バーチャルアップル」を送ることができます。バーチャルアップルは、Venmoを通して本物のお金に変えることができます。

なお、Venmo (ベンモ)というのは、アメリカの若者の間で流行っている送金アプリです。

Zoomでも月・水、火・木などのクラスを自動設定

では、ZoomとVursityの連携を見てみましょう。

Zoom is used for class and club meetings. Meetings are recurring and can be setup once a week or on a classic block scheduling of M&W or T&Th.

Zoomは、クラスとクラブミーティングのために使われます。ミーティングは、1週間に1回でもいいですし、よくある月・水、火・木、のような設定もできます。

ということで、教えるためのセッションを定期的に、簡単に設定できるというのが特徴です。

ScreenClip

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