Zoomの連携サービスを紹介します。第159回はZoomとAceUp (エースアップ)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
様々な応用分野があるコーチング
「コーチング」という言葉はすっかり日本に根付いている感があります。ただ、ひとくちにコーチングと言っても、実際のところはその応用範囲は広いものでしょう。たとえば、人間関係や親子関係を改善するためのコーチング。あるいは、キャリア上の迷いを解消するためのコーチング。そしてもちろん仕事のパフォーマンスをあげるためのコーチング。
そして、それぞれの応用分野によって、コーチングのアプローチも違ってくるべきです。たとえばキャリアの迷いを解消するためのコーチングならば、「答えはクライアント(コーチされる人)の中にある」という前提の下、問いかけ中心のアプローチになるはずです。一方で、仕事で育成という観点でのコーチングでは、必ずしも問いかけだけでは十分ではありません。なぜならば、いくら問いかけてもクライアントの方にその知識なりスキルがなければ、ムダだから。むしろティーチング、すなわち教えるコミュニケーションも交える必要があります。
この、ティーチングを交えたコーチングにより従業員のスキルアップを促そうというのが今回紹介するZoom連携サービス、AceUpです。
育成のためのコーチングのプラットフォーム、AceUp
ホームページを見てみましょう。AceUpのコーチングのアプローチが、下記の通り説明されています。
- Develop a systemic coaching program that aligns with your company goals and is delivered to key employees and stakeholders. 企業の目標に沿ってシステマチックなコーチングのプログラムを作成し、それを鍵となる従業員と利害関係者と共有する
- Provide one-on-one executive coaching, paired with group coaching modules focused around 16 key leadership and business competencies, all delivered by the top network of coaches in the country. グループコーチングと1対1のコーチングを提供する。トップコーチによって認められた、16項目からなるリーダーシップとビジネスコンピテンシーに注力して能力開発する
- Measure and analyze the impact of your program on individuals and your organization through robust people analytics, 360 degree evaluations, quarterly business reports, and developmental benchmarking. コーチングの成果を、個人と組織の両面から測定し分析する。その際、ピープル・アナリティクスや360度評価、四半期ごとのビジネスレポート、能力開発ベンチマーキングも参考にする
いくつか補足します。ビジネスコンピテンシーは、行動という観点から能力発揮度合いを見るもので、「第158回 ZoomとHownow連携で営業力アップ」で詳しく解説しました。一方、「ピープル・アナリティクス」はデータにもとづいた人材マネジメントを指し、「データがサポートする人事の判断~ピープルアナリティクス」 でプレゼンテーション・カレッジ代表の木田知廣が詳しく解説しています。
Zoom活用でコーチングの成果がより上がる
では、ZoomとAceUpの連携を見てみましょう。
With this integration, Zoom meeting details will be automatically included when a session is scheduled on the platform. AceUp will also automatically create and update zoom links for all of your sessions on the platform.
連携により、Zoomミーティングの詳細が自動的にAceUpプラットフォームに記録されます。また、Zoomミーティングのリングが自動的に生成されます。
Zoom上の会話をAI<人工知能>によって分析するサービスは、徐々に実用化されつつあります。これと組み合わせると、さらにコーチングによる人材育成の成果が上がりそうです。
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