Zoomの連携サービスを紹介します。第150回はZoomとKaizen (カイゼン)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

人材育成で必要なフィードバック

人材育成においてフィードバックは不可欠です。上司から部下へ、あるいは集合研修の場でも講師から受講者へ、一人一人の状況を踏まえたアドバイスが、その人の成長につながります。ただ、そうは言ってもフィードバックは難しいもの。特にネガティブな、つまり相手に改善を促すコメントは、何を、どう言うかは気を遣います。実際、中原淳氏は、著書「フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術」の中で、

一般にどんな場合にでも、相手には相手なりの言い訳や理由があります。こちらが思っていることを、額面通り、そのままで受け取る人はそういません。部下が持っている「独自の意味世界」を、対面を通して探りつつ、上司であるこちらのロジックや意味世界とすりあわせていかなければならないのです。

と述べています。

このフィードバックを効率的、効果的に行うために設計されたのが今回紹介するKaizenです。

フィードバックを効果的にするKaizen

ホームページを見てみましょう。

Authentic feedback for imperfect humans. Feedback is hard, but we’re fixing it. Kaizen is a self-directed approach to professional growth. Free to get started.

人間は不完全なものですから、ホンモノのフィードバックが必要です。フィードバックは難しいものですが、それを改善します。Kaizenはプロトしての成長のための自分でコントロールするフィードバックです。無料ではじめられます。

具体的には、自分で指定した人から、匿名でフィードバックがもらえるというものです。たとえば、何かのプロジェクトが終わったとしましょう。するとKaizen上で、「○○さんからフィードバックをもらいますか?」というメッセージが出てきます。ここで「はい」を選択すると、相手の人にフィードバックをするような依頼がいくのです。

そして、フィードバックは一方通行ではありません。自分も誰かにフィードバックしてあげることにより、チームとしての改善が進むのです。

Zoomミーティング後にフィードバックが始まる

では、ZoomとKaizenの連携を見てみましょう。

In most companies, feedback occurs once or twice per year. Kaizen captures feedback right away — smartly nudging for feedback upon meeting conclusion and delivering it continuously.

多くの会社では、フィードバックは1年に1回か2回です。でも、Kaizenを使えばフィードバックがその場でもらえます。打合せが終わったら、フィードバックをもらい、自身の行動を変えるきっかけにしましょう。

Connect your Zoom account to Kaizen for authentic, high-resolution customizable requests for feedback triggered to your email after your meetings end. Meeting participants will be the suggested recipients, but you choose exactly from whom you’d like the request to go to.

ZoomとKaizenを連携することで、Zoomミーティングが終了してからホンモノでカスタマイズされたフィードバックを求めることができます。そのミーティング参加者が、フィードバックをくれる人の候補です。とはいえ、誰からフィードバックをもらうかを決めるのは、あなたです。

自分でフィードバックをコントロールしつつ、プロトしての成長につなげられそうです。

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