Zoomの連携サービスを紹介します。第138回はZoomとTORSH Talent (トーシュタレント)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
ますます重要になる個別フィードバック
人材育成において個別フィードバックの重要性が高まっています。従来は、OJTと言うコンテキストの下、上司からのフィードバックがメインでしたが、上司も「プレイングマネージャー化」している現代においては、かならずしも十分なフィードバックがなされません。そこで、研修やコーチング、あるいはメンターとの関わりの中で個別フィードバックが求められています。
もう一つの流れは、フィードバックを受ける方の変化。最近の若手は、「一般論を自分に当てはめる力」が弱くなっています。それもそのはずで、生まれてから「google検索すれば答えが見つかる」世界に生きてきたわけですから、一般論を聞いても、「それって自分の状況には当てはまらない」と感じてしまうというのもやむを得ないでしょう。結果として、集合研修で何かを伝えるだけでは不十分で、そこにはやはり「あなただったら、こうしたらいい」という個別フィードバックが求められることになります。ここに、今回紹介するTORSH Talentの意義があります。
個別フィードバックを含めた統合プラットフォームTORSH Talent
では、ホームページを見てみましょう。
Save time with one platform that puts observation, coaching, and professional learning in one convenient and robust package.
観察、コーチング、プロフェッショナル研修を、便利で堅牢なひとつのプラットフォームで管理することで、時間を節約できます。
とのことで、研修も、普段の仕事ぶりの観察も、そして上述の個別フィードバックもできるというのがメリットです。
具体的には、”Coaching Corner”と呼ぶサイクルを実行することで教育効果が上がるのだとか。
- Observe practice (練習を観察する)
- Real-time feedback (リアルタイムのフィードバック)
- Set goals (目標設定)
- Coach (コーチング)
- Asess performance (パフォーマンスを測定する)
そして、TORSH Talentの面白いところは、年齢を絞っていないところ。これまで紹介してきたラーニング・マネジメント・システム(LMS)は、「第130回 ZoomとSAP SuccessFactor連携でERPを導入」、「第134回 ZoomとLearnWorlds連携でオンラインコンテンツを販売」などは会社で働くビジネスパーソン向け、そして「第126回 ZoomとManageBac連携で国際バカロレアもZoom化」、「第136回 ZoomとQuipper連携でスタディサプリ」などは子供の学校教育とハッキリと対象が分かれていました。
ところが、TORSH Talentの適用範囲を見ると、
- Early Education (幼児教育)
- K-12 (学校教育)
- Higher Education (高等教育)
- Early Intervention (若年層へのコーチング)
と、広い年齢層に対応しているのです。
Zoomフィードバックのメリット
では、ZoomとTORSH Talentの連携を見てみましょう。
Measure, Coach, Reflect and Collaborate. With this zoom integration users can initiate Zoom meetings within Talent.
測定、コーチング、振り返り、そしてコラボレーション。Zoom連携によって、簡単にオンラインでできます。
コロナウィルスの影響で、個別フィードバックもZoom化するのは必然と言えるでしょう。ただ、これは一概に悪いことではなく、プロのコーチやメンターなど、対面では時間をとってもらうのが難しかった人たちが、Zoomならば気軽にフィードバックに参加してくれるというメリットもありそうです。
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