セミナー講師ならば、自分のコンテンツを通信講座にしたいと一度は思ったことがあるでしょう。
もちろん、対面のセミナー講師もやりがいがあるものですが、一方で規模化するためには通信講座は有力な手段です。
そんな方にオススメの本がこちら。
小林 敏之著、あなたの「経験」を「通信講座」にして稼ぐ法
著者は、情報起業(インフォプレナー)を日本に初めて紹介した方とのふれこみです。
ご存じの通り、21世紀に入り情報化社会を迎え産業構造は変化しようとしています。情報化社会はこれまでの「モノ」経済と違い「情報」をやり取りする経済だと言わています。ただ、「情報」をやり取りすると言われてあまりにも突拍子もなく、ピンとこないでしょう。そこで、「情報」をやり取りしてお金を儲ける方法のひとつとして「情報起業」を提唱しているのが本書です。
「情報」をやり取りしてお金を儲けるというのはどういうことなのでしょう。例えば、ブロードバンド配信によるコンテンツ販売なのでしょうか?それとも、特許や著作権などのライセンスビジネスなのでしょうか?はたまた、広告モデルの採用によるWebサービスの提供なのでしょうか?いずれにしても、大資本と高度な専門知識、多大なリソースが必要となりそうですね。情報化社会というのはますます大資本に有利な社会になるのでしょうか。
筆者は別の道もあるのだということを述べています。それが、「情報起業(インフォプレナー)」です。
「情報起業」とは、あなたが当たり前だと思っていることでも、他人にとって大いに役立つ知識やノウハウを販売して儲けること。
でもそんな知識やノウハウは無いよ、としり込みしているあなた、そんなことはありません。情報化社会ではネット検索などの発達により従来よりもはるかにニッチでディープな市場が存在し得るのです。例えば、「モノ」経済の範囲でも”オーダーメイドの傘専門店”や”照明器具の専門店”が繁盛しています。だから、あなたのディープでニッチな知識やノウハウ(友達相手に居酒屋でやってる与太話みたいなものでも)でも売り方さえ工夫すれば売れるのです。
「情報起業」での販路は三つあります。
1.ライブで売る(セミナーやコンサルティングなど)
2.パッケージで売る(マニュアル・テキスト・CD・DVDなどを発送)
3.ネットで売る(E-Book・有料メルマガ・メールによるコンサルティング)
そして、これらの三つの販路ごとに商品を製作する必要はありません。ライブで売れる内容があれば、それをパッケージにしたり、ネットで販売したりできるのです。つまり、商材である知識を二毛作・三毛作できる(マルチユース・ワンソース)のです。
もちろん、与太話のレベルから販売できるレベルに持っていくためにはお客様に信頼され、さらに価値を感じていただけないといけないのですが、情報のまとめ方も本書には段階に応じて詳しく載っています。
- 自己プロデュースのために「○△協会」を設立しましょう
- 講座のネーミングには「マニュアル」「テキスト」「法」を入れる
- 講座の文章はシンデレラ・ストーリーパターンで
また、次はまとめた知識やノウハウをどうやって売るかという問題がありますが、ここも明快です。
- 無料のお試し用として小冊子を配る
- マスコミに無料宣伝させるには
- どうやれば、本の出版にこぎつけられるか
などです。
本書を読めば、「情報起業」に対するはっきりとしたイメージがつかめると思います。そして、自らが「情報」を売る場合の良いアイデアを提供してくれるでしょう。
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