大谷由里子さんはご存じでしょうか?
吉本興業で、横山やすしさんなどのマネージャーを務め、「伝説のマネージャー」とも呼ばれる方です。そんな大谷さんは現在講師業もされているそうですが、そのノウハウをまとめたのが
あなたも人気講師になれる本 自分の体験を活かして講師として独立できるです。
セミナー講師のタイプ分け
大谷さん曰く、講師と言っても実は様々なタイプに分かれ、「話の内容がオリジナルなのか、スタンダードなのか」「知名度が高いのか低いのか」によって4つのタイプ(パーソナリティ)に分かれるとのこと。
話の内容がオリジナル
セミナー講師 ↑ タレント講師
知名度低い← →知名度高い
研修講師 ↓ 講演講師
話の内容がスタンダード
そして、講師の活動も大きくは3つに分かれ、
- 講演 著名人や肩書きがある人
- セミナー 自主開催のもの
- 研修 企業や各種団体などが主催
とのこと。
仮にこれまで講師経験ゼロ、かつ知名度が低い人が講師になろうとした場合、「セミナー講師」か「研修講師」のいずれかになることになります。
一方で、知名度が高い方が講師をやる場合、たとえば元プロ野球選手のようなイメージでしょうか。主に「講演講師」になるのでしょう。
講師の業界は甘い?
さらに大谷さんの指摘で面白いのは、「講師の業界は『甘い』」というもの。もちろん「だからこそ甘えてはダメ」と続きますが、セミナー講師への間口は意外と広そう。
実際、講師業界には色々な人がいて、確かに中には「ユルい」感じの人もいるので要注意です。
セミナー講師の運営面
さらに本書は、運営面や集客、そして研修講師になるためのノウハウも開札されています。
●講師にも台本は絶対に必要!
●会場を借りる
「30人の会場で、3ヶ月先くらいを押さえる」
たとえば、名古屋なら、愛知県産業労働センターの「ウインクあいち」。大阪なら公益社団法人・大阪市都市型産業振興センターの「大阪産業創造館」など、…TKPというシステムもあります。
●一人ずつ、来てくれるように頼む
●よく質問されることのひとつに、「セミナーを自主開催する場合でも、後で懇親会をやった方が良いですか?」というものがあります。結論からいえば、やった方がいいと思います。せっかく来てくれたお客さんです。フランクに話す場があることで、友達が増えるのはいいことです。
●そこそこ実力がついた時点で、講演エージェントや、マスコミの人を招待するのです。すると、その人たちの目に留まり、「今度、うちの講演会に来てくれませんか」、「うちの会社に講師として登録しませんか」という話につながるのです。
●ある商工会議所の研修担当者と話をしていてこんな声を聞きました。「毎日、毎日、講師からの売り込みの電話があって、正直困っているんですよ」
●講演エージョンとは…代表的なものとしては、システムブレーン、講演依頼.com
ある講演エージェントには、登録講師が7000人もいます。1年間に1回講演依頼があった人が、1,000人くらい。2回目のオファーが来た人はその半分の500人。そのうち3回目のリピートがあった人は、200人くらい。
画像はアマゾンさんからお借りしました。
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