セミナー講師の養成にも「ルール」があるってご存じでしょうか?
心理学の中には「教育心理学」と呼ばれる分野があり、そこでは様々な教え方の研究がされていますのです。
そんな研究内容がコンパクトにまとまったのがこちらの本。
関根 雅泰著、教え上手になる―教えと学びのワークブック
なお、この本はアカデミックなまとめだけでなく、著者の熱い想いも入っているところがいわゆる教科書とは一線を画しています。
たとえば、講師など教える側の「教える目標」を「学び上手な人材を育てること」と主張していますが、これは状況によって変わってくるので、セミナー講師としては読みかえながら理解すべきでしょう。
●大人の学習の二つの考え方
行動主義 (教える側に主導権)
成人教育 (学ぶ側に主導権)
ノールズの提言
学習者は「自己主導的」
教育者は「学習援助者」
メジローの変容学習論
大人にとって重要な学習とは、自らの「ものの見方」を問い直し変えていくこと
コルブの経験学習論
●学習スタイル
ガードナーの多重知能理論
視覚的知能
身体的知能
対人的知能
内面的知能
音楽的知能
言語的知能
数学的知能
メリルのソーシャルスタイル理論
主張・傾聴の度合と感情表現の度合で類型化
ドライビング、エクスプレッシブ、アナリティカル、エミアブル
ラーニングマスターズのパーソナルスタイル研修
●教え上手の三部構成
イントロダクションで相手の情報収集
ボディー(本論)で相手の問題解決支援
教える目標・目的・ゴールを明確に
ノールズ、学習者と教育者のための自己主導型学習ガイド
○○についての知識を深める
○○についての理解を深める
説明させる
○○についての技能を磨く
○○に対する態度を形成する
○○に関する価値観を作り上げる
●ラーニングの5ステップ
説明・体験→質問→討議→共有→整理
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