PARLの法則を使ってセミナー全体をどのように構成するかを考えています。
ヒントは、PARL+PARL。
これまで紹介した二つのストーリーをつなげて、「長編」にしてみましょう。
P: ある仕事で上司に報告したとき、自分の考えを交えて説明したら、上司が状況を勘違いしてしまって、結局正しい対応策がとれなかったんです。
A: それ以来、上司に報告するときには事実をありのままに伝えるようにしたんです
R: そうしたら、上司に正しい情報が伝わって、正しい判断をしてくれるようになりました
L: 上司に報告するときに一番大事なのは、事実をありのままに伝えることです。
これの後日談的に、もう一つのPARLをつなげるのです。
P: ところがあるとき、上司が判断をミスっちゃって、大きなトラブルになってしまったんですよ。上司だって人間だから、そういうこともあるんだな、と思いました。
A: だから、それからは、事実をありのままに伝えたあとで、自分の考えも言うようにしたんです。こういう風にしたらどうでしょう?って。
R: そうすると、組織としての判断もより正しいものになったし、私自身、上司から信頼されるようになって仕事がやりやすくなりました
L: なので、上司に報告するときに一番大事なのは、事実をありのままで伝えたうえで、自分の考えを付け加えることだと思います
こうやって、PARL+PARLでどんどんつなげていけば、必然的にセミナー全体でもストーリー感を生み出すことができるのです。
ここまで来ると聞き手からも、「あの先生の話は違う」と評価され、ファンがつくこと間違いなしです。
ただ、一部の固定ファンだけでなく、もっと多くの人にうけたいときには、要注意ですけど。
というのは、Lで新規性を強く出し過ぎると、「それって、どういうこと?」と、今イチ納得感が得られないこともあるのです。ほら、人って、まったく新しいものを聞いたとき、すぐに受け入れるわけではないじゃないですか。
これが明日のメールセミナーのテーマ。キーワードは、「問いかけ」(Question)です。
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