「しがない中間管理職だって、組織改革に貢献したい」
そんな風に思うマジメな人に読んで欲しいのがこちら。
森 時彦著、ザ・ファシリテーター 人を伸ばし、組織を変える
評価は
★★★★☆ (購入して読む価値あり)(評価の基準はこちら)
小説仕立てで組織変革のストーリーが描かれています。読みやすさで言うと、
と言う感じ。てーか、なんか横文字多いッスね、なんとかならんのか、と茶々を入れたくなります。
そのせいで、OB(Organizational Behavior)のカタログみたいになってしまっているところが若干残念です。でも、いい本なので、ご興味がある方はぜひご一読を。
以下、ポイントを。
●タックマンモデル
心理学者のタックマンが提唱する組織の進化
フォーミング
ストーミング
ノーミング (統一)
パフォーミング
●GE式ワークアウトの狙いと効果 (CLOのスティーブ・カーによる)
ひたすら「ストレッチ」する
「システムシンキング」を育てる
既成概念にとらわれない水平思考を促す
本当の権限委譲と「説明責任」を生みだす
短サイクルでの変革と素早い意思決定を手にする
●グループダイナミクス
1940年代にアメリカで開拓された小集団の心理を扱う学問領域
●ギブの4つの懸念モデル
J.R.ギブによって提唱された、他者との関係において自分を守るために自然と持つ懸念のモデル
需要懸念 受け入れられるだろうか?
データ流動 こんな事を言って良いものだろうか?
目標形成 グループ活動の目標が理解できない
社会的統制 グループ内での依存願望が満たされない
●ジョハリの窓
アメリカの臨床心理学者ジョセフ・ラフトとハリー・インガムによって提唱された、「対人関係における気づきの図解モデル」
●パーキングエリア
本来は出てきた意見の批判を許さないブレーンストーミングの際に出てきた、懸念や批判の意見を一時的に保持しておくためのホワイトボードのエリア
●アイスブレーク
日本ファシリテーション協会
https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=27
●外部化された思考プロセス
Think aloud
●未知の問題へのアプローチのパターン
何が事実で何が推測かを峻別する
要因を網羅してみる
仮説を立てる
プロセスを描いてみる
蓋然性の高いものから検証してみる
逆の立場から見てみる
(所感)未知の問題へは、機能的なアプローチの方が有効では?(それしかできない)
●発言を促す技術
全体を意識させる質問
分散(多様性)を意識させる質問
自分たちがコントロールできるものと出来ないものを意識させる質問
時間軸を意識させる質問
基準を意識させる質問
●アクションのコミットのための4W1H
Where
What
by When
How much
Who
●マインドマッピングを収束させる「浮力の原理」
●アイデアを出すためのモアorレス
今後増えるもの vs. 今後減るもの
●プロセスマッピング
客観的に自分たちのプロセスを見直すのに役立つ
●会議のグランドルール
会議の運営方法やマナー
●ビジョンを描くためのタイムマシン法
●フォース・フィールド・アナリシス
心理学者のK・レヴィンが1950年代に提唱した、集団の持つ規範を計画的に変えていくための手法。
行動を抑制しているさまざまな力を書きだしていく
●ソクラテスは弟子達に質問することで思索を促した
●ボールによる会話の可視化
●QC7つ道具
1. 管理図
2. ヒストグラム
3. 散布図
4. フィッシュボーンチャート
5. パレート図
6. グラフ
7. チェックシート
●新QC7つ道具
1. 系統図
2. 連関図
3. 親和図
4. マトリックス図
5. マトリックス・データ解析
6. アロー・ダイヤグラム法
7. PDPC法
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