セミナー講師養成の大御所、箱田先生がそのノウハウを教えてくれるのがこちらの本です。
箱田 忠昭著、「できる人」の話し方&コミュニケーション術 なぜか、「他人に評価される人」の技術と習慣
書名にあるとおり、「他人に評価される」ことを軸におきながら、コミュニケーションの具体的な方法論が解説されているという、ちょっと欲張り、その分だけ何度も読み返せる内容です。具体的には、交渉術・説得・プレゼンテーション、までが1冊に詰め込まれています。
ただ、その分だけ一つひとつの分野の量が少なくなってしまっているので、セミナー講師を目指す他人ならばこの本を読んで興味を持ったところを別の本で深掘りして学んでみると良いかと思います。とくに、交渉術のパートでは、この本で書かれていることは「上級編」なので、その前にさまざまな先行研究を押さえる方が、初級者には大事です。
下記、ポイントを。
●メラビアンの法則
アルバート・メラビアンUCLA教授が提唱する、コミュニケーションにおける重要性を分析した比率。
話の内容 7%
言い方・話し方 38%
ボディランゲージ 55%
●ザイアンスの法則
人は会えば会うほど好きになる
●時間がない中で説得するためのPREP法
Point
Reason
Example
Point (again)
●時間があるときの説得のSDS法
Summary
Details
Summary (again)
●アイコンタクトのコツ
ワンセンテンス・ワンパーソン
●声の大きさのメリハリ
名人落語家は小さい声で話を始めて聴衆の注意を惹きつける
●相手を傷つけず自己主張するDESC法
Describe 事実・状況
Explain 意志・説明
Suggest 提案
Consequence 結果を示唆する
●ボディランゲージ
ビジュアルハンド
上下運動繰り返し法
ヒトラー、ケネディも使った、手を上下に動かすことで熱意を示す方法
ストライクゾーンとホームランゾーン
ジェスチャーの大きさは聴衆の数に比例する
●三、三、三の法則
アメリカの心理学者ずー人の提言「コミュニケーションは最初の4分間で決まる」 (The first four minutes)
3秒で外見
30秒であいさつ
3分で会話
●第一印象を良くするポイント
し 視線
て 手、ジェスチャー
よ 良い姿勢
にっこり スマイル
●クレーム初期対応の6つのステップ
4分半が怒りのピーク
1. 丁寧・低調に頭を下げる
2. 「私は○○でs。責任を持って対応します」
3. ハッキリと相手の名前を呼ぶ
4. 心から同情する
5. どのくらいの期間で解決できるのか相手に伝える
6. 「おっしゃっていただいてありがとうございます」
前ページ 池上 彰著、伝える力を読む |
次ページ 関根 雅泰著、教え上手になる―教えと学びのワークブックを読む |
|
---|---|---|
セミナー講師養成のページに戻る |