「Zoom全盛時代、自分もオンライン講座を作れないか…」。そんな風に思った時手にとってしまうかもしれないのが原麻衣子先生のご著書、「全国にファンができる! オンライン講座のつくりかた」です。
オンライン講座集客のQUESTの法則
著者の原麻衣子先生は、オンライン講座の集客の方法論としてブログを使った情報発信を提唱されています。その中でもキモになるのがQUESTの法則です。これは、
- Quality (伝えたい相手に問いかける)
- Understand (相手に寄り添い、理解・共感する)
- Educate (講座の魅力を様々な切り口で伝える)
- Stimulate (ワクワク、感情が動く)
- Transition (実際にとって欲しい行動を促す)
というものです。この中からEducateを見てみましょう。これは、
- 講座の具体的な内容や魅力・メリット
- 3日間の講座であれば、1日目、2日目、3日目とそれぞれの内容を伝える
- この講座がオススメの人と、その理由
を説明することになります。その際、
むげに秘密主義にせず、伝えられる内容は可能な限り伝えていくほうが、参加者は受講の様子をイメージしやすく、受講後の「未来の私」を思い描けます。
とのこと。
オンライン講座申込後のメールにもこだわる
集客という点では、お申込後のご案内メールのポイントも参考になりました。
- はじめに、申込への感謝の気持ちを伝える
- 長文の場合は、目次を入れると読みやすくなる
- 講座の日時、開催場所などはとくに詳細に
- オンライン講座で使うZoomとは?
- 事前に準備すること、知っておくといいこと
- スマホでもタブレットでもいいのか
- 当日の入室方法
- 当日の持ち物
- テキストやお届けするものについて
- 受講費用と決済方法 (振込手数料や領収証の発行についてなどの補足も含む)
- 決済期限
- キャンセルポリシー
- 緊急連絡先
- 最後に、講座が楽しみになる講師のあなたからのメッセージ
- 書名
からなります。正直なところ、申込みいただくまでのプロセスに手間と時間をかける人は多いでしょう。しかし、一度お申込をいただいた後、ご案内メールにもこだわるべきというのは、目からウロコでした。
Zoom配信の必須アイテム
著者の原麻衣子先生は、実際のZoom配信にあたっても必須アイテムを紹介しています。
- PCスタンド
- ウェブカメラ (外付けカメラ)
- 外付けマイク
- 照明 (女優ライト)
これに関しては、実際の商品名も紹介していただけるとありがたいと思いました。たとえば外付けマイクは主催者として配信するならば必須でしょうが、「あれも、これも」と試すのにはハードルが高いものです。だとしたら、著者のオススメとしてはこれ、と言う具体的な商品名まで掲載していただけると安心です。
加えて、主催者としてZoom配信する場合、モニター画面もあった方が便利です。おそらくは、読者が女性であり、パソコンなどになれていない層を想定されているせいで、あまり難しいことを書きたくなかったと想定されます。しかし、実際のところはトリプルスクリーンにしないと、主催者の配信はとても難しいものになります。これに関する記述もあると、より親切だと思いました。
画像はアマゾンさんからお借りしました。