Zoomの連携サービスを紹介します。第164回はZoomとMindbeat (マインドビート)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい。
意外と難しい人材育成の効果測定
スマホやモバイルデバイスによる活動量測定でフィットネスを効率的にやろうという流れがあるのはご存じでしょう。最初の頃は万歩計で歩数を測るという「原始的」なものでした。それが、地図情報と連動して自分が走ったり歩いたりしたルートを確認できるようになったり、心拍数を計れるようになるなどかなりの進歩を遂げています。そして、コロナウィルスの時代、酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターも、小さい機会が大人気です。
これが進んでいくと、教育分野にも活用できるのではないかという夢が広がります。たとえば、講師の話を聞いたときの受講者の様子をモニタリングし、血圧や脈拍の様子からどのくらい理解が進んでいるかを測定するようなこともできるのではないでしょうか。というのは、教育分野というのは効果測定が難しいのです。もちろん、研修やセミナーの後ではアンケートをとりますが、それはあくまでも受講者の主観に過ぎません。「結果として企業の業績にどれだけ貢献したのか」を図ることは難しいのです。
そして、これは時間軸を考慮に入れると余計難しくなります。たとえば、短期的な小さな成果につながる「明日から使えるスキル」と、長期的な大きな成果につながる「考え方を変える」ことはどちらの方が優先されるべきかというのは、正解がないところです。
この正解がない世界に正解を見つけてくれるかもしれないという予感を与えてくれるのが、今回紹介するMindbeatです。
自己分析から始まるコーチングツールMindbeat
Mindbeatは、教育全般ではなく、コーチングの分野に絞ったプラットフォームです。その特徴は、”whole person diagnostic” (全人的分析)と呼ばれるアプローチ。
By completing a whole person diagnostic that can be customised to your organisation and your unique context, your people can get access to data on their fingertips to build self-awareness and set learning goals that matter.
whole person diagnosticは組織やその時の状況に応じてカスタマイズできます。この診断を完了することで、御社の従業員は自信の現状把握と意義ある目標設定につながるデータにアクセスできます。
とのことで、なんとも興味をそそられます。
これをベースにした、Mindbeatを使ったコーチングのプロセスを見てみましょう。上述のwhole person diagnosticの後、
- Each person is matched with a professional coach through our algorithm (私たちのアルゴリズムを通して、一人一人にプロフェッショナルコーチが割り当てられます)
- 1:1 coaching sessions and bite-sized activities create a highly personalised learning experience (1:1のコーチングセッションと「ひとくちサイズ」にされた課題によって、個人的な学習経験が生まれます)
- Intuitive tools to measure progress and sustain change (はかどり具合を直感で測定できるツールによって、自身の変化が根付く)
というダンドリで進むそうです。
Zoomコーチングの測定ができると面白い
では、ZoomとMindbeatの連携を見てみましょう。
The Zoom integration for Mindbeat allows the Mindbeat platform to create Zoom meetings with your coachees on your behalf and is required if you’d like to hold your coaching calls over Zoom.
Zoomとの連携により、MindbeatプラットフォームからコーチングのためのZoomミーティングを作成できます。これによって、Zoomでコーチングのセッションを実施できます。
これもまた未来のテクノロジーになりますが、Zoomミーティング中の画像や音声を分析して、コーチングのセッションがどのくらい効果的なのかを測定できると、さらに面白いと思いました。
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