Zoomのウェブ連携サービス4 Rev.comによる字幕の自動生成 (英語のみ対応)

Zoomの連携サービスを紹介します。第4回はRev.comです。

人工知能がZoomミーティングに字幕をつけてくれる

まず、Rev.com自身によるこの連携サービスの説明を見てみましょう(翻訳はプレゼンテーション・カレッジ)。

Our speech-to-text AI is the most accurate and most timely of its kind. And now, you can put it to work for you, adding captions to your Zoom meetings in real-time!

私たちのスピーチ文字おこしAI (人工知能)は、この種のサービスの中でもっとも正確でスピーディーなものです。Zoomミーティングにリアルタイムに字幕をつけることができます。

なお、ここで言う「字幕」は、現時点では英語のみに対応すると思われます。つまり、Zoomミーティングで話し手が英語で話したとき、その言葉が文字になって字幕に現れると言うことです。

したがって、この機能は「Zoom上での翻訳」ではありません。英語の話し手が話したことがリアルタイムで現れるというわけではありません。

聴覚障害者、外国人がいるZoomミーティングで有効

ではこの、英語スピーチ→英語字幕の意味合いは？と疑問に持たれる方もいるかもしれませんが、少なくとも下記二つの分野では間違いなく有効です。

• 聴覚障害の方がいるZoomミーティング：このメリットは言うまでもないでしょう。仮に音が聞こえなくても、Rev.comのサービスがあれば文字による理解ができます。さらにZoomにはチャット機能もあるので、聴覚障害の方の発言も用意でしょう
• 非ネイティブ・スピーカーのいるZoomミーティング：非ネイティブ・スピーカーにとっては、音声情報だけでなく文字情報もある方が理解の助けになります。とくに、ネイティブ・スピーカーの参加者が多いZoomミーティングでは、会話のスピードはネイティブにあわせたものになり、理解が難しくなります。ここに文字の情報が入ることで、誤解を回避する効果があります。

ちなみに、Rev.comはZoom連携のソフトウェアを提供しているだけでなく、音声・文字・字幕などの総合サービスを提供している企業です。そのサービスそのものの中には翻訳も含まれており、映像字幕翻訳は日本でも求人があるので、ご興味がある方はチェックされてはいかがでしょうか？

簡単インストール、ユーザーによるオンオフ可能

では、あらためてRev.comのZoom連携サービスに戻りましょう。Rev.comによる説明が続きます。

Setup is fast, easy, and quickly scalable for even the largest organizations. Simply install the app as an account admin. After account users update their settings, all of their hosted meetings can be automatically live captioned by default, without any advanced scheduling. Attendees will then be able to display live captions on their own Zoom windows by toggling a button.

設定はスピーディーで簡単で、大企業にも対応可能です。Zoom連携アプリを、アカウント管理ユーザーにインストールだけすればOKです。あとは、アカウントユーザーが設定をアップデートすれば、そのユーザーがホストするZoomミーティングでは自動的にリアルタイム字幕化されます。そのZoomミーティング参加者は、自身のZoomアプリの設定で、字幕を表示することもしないことも選択することができます。

具体的に見てみましょう。下記のRev.comによる説明を見ると分かるとおり、この機能をインストールするとZoomミーティング中にCC (Closed Caption：クローズド・キャプション)というボタンが現れます。この横の三角形をクリックすることで、字幕のオンオフをコントロールすることができます。