セミナー集客のために文言にあれもこれも盛り込むのは逆効果です。
あれもこれも盛り込むと、結局何が言いたいのか分からなくなりやすく、かなりの構成力がなければ真意が受講者に伝わりにくくなります。
そこで参考にしたいのが、スティーブ・ジョブズのシンプル・イズ・ベストな構成力です。
今回は、Apple製品のデザインの魅力でもあるシンプル・イズ・ベストな構成力についてお話しします。
セミナー集客のヒントは「シンプル・イズ・ベスト」
スティーブ・ジョブズは、Apple製品のデザインに対してもシンプル・イズ・ベストにこだわり独自性を創り上げました。
それはスピーチも同じで、スティーブ・ジョブズのスピーチの構成は非常にシンプルでわかりやすいものでした。
製品もスピーチも不要なものは極限まで削ぎ落とし必要なものしか届けないというのがスティーブ・ジョブズのスタンスでした。
セミナー集客のためには、あれも伝えておかなければ、これも伝えておかなければと欲張りになってしまうかもしれませんが、不要なものばかり並べると受講者を疲れさせてしまい逆効果です。
スティーブ・ジョブズは、スピーチの際のスライドは「1ビジュアル」「1メッセージ」を基本としていました。
つまり、伝えることは一つでいいのです。
その精神でセミナー集客のためのスピーチ構成をすれば、スティーブ・ジョブズのようなわかりやすくて無駄がないスピーチで感動を呼べるのです。
セミナー集客はパフォーマンスだけではダメ!
スティーブ・ジョブズは、スピーチの際のパフォーマンスのみが優れていたのではありません。
パフォーマンスが特に優れて見えたのは、シンプルにうまくまとめられたスピーチだからです。
無駄がないスピーチだからこそ、身振り手振りのパフォーマンスが際立つのですね。
スピーチ構成が複雑になるとパフォーマンスも細かくなり忙しく動いているだけのように捉えられてしまう恐れがあります。
セミナー集客のためのスピーチ構成は極限まで無駄を削ぎ落としてシンプルにすれば、パフォーマンスもダイナミックに伝わります。
セミナー集客にも役立つジョブズのスピーチのシンプルな構成とは?
ここでは、ジョブズの伝説のスピーチと言われている2005年の米スタンフォード大学卒業式でのスピーチをもとに、スティーブ・ジョブズの感動を呼ぶスピーチのシンプルな構成力を分析してみたいと思います。
スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチに関しては、まず3つのストーリーに分けられます。
- ジョブズが誕生してからのこと。大学入学や中退までの流れとApple創業前までの出来事など
- Appleを創業してから追放されたのち、NeXTやピクサーも創業する。再びAppleへ復帰するまでの流れや、その間に結婚をしたことなど。
- 癌の宣告を受けて死について初めて深く考えたことや奇跡的に手術で回復した今について語る
このストーリーは、しっかり3つに区切られて時系列的に展開されているので流れが掴みやすくわかりやすいです。
これだけなら、単純にわかりやすいだけのスピーチなのですが、最後にもう一つ独立したストーリーが付いていることでインパクトを持って締めくくられています。
それは、「Stay hungry. Stay foolish.(直訳すると「飢えろ、バカでいろ)」というフレーズでした。
このフレーズに関してはジョブズ自身が意味合いをはっきり説明したわけではありませんが、3つのストーリー展開によるシンプルなスピーチの構成の流れの一番最後に当たるので、3つのストーリー展開の末の答えではないかと思います。
シンプルな展開ののちに考えさせられるフレーズを残すという構成はジョブズ独自のものであり個性でもあるので、是非取り入れたいものです。
このように、あれもこれも盛り込むのではなく、セミナー集客したいならスピーチの無駄は極限まで削ぎ落とし、シンプルな時系列的な展開でわかりやすく伝えるのがコツです。
そして、最後に考えさせられるようなフレーズを残すと印象に残るセミナーになります。