こんにちは。プレゼンテーション・カレッジ代表の木田知廣です。
私は「お弁当」ってあんまり好きじゃなくて、本来はしっかり食べるべきところを「あり合わせ」ですませてしまって悲しくなるんです。もちろん、研修の講師で会場に缶詰、と言う時にはしょうがないんですが、ふだん働いている時にはまず持ってお弁当は食べません。それならむしろおにぎりの方が良いくらいで、それだと「あり合わせ」だから「あり合わせ」のものを食べているんだっていう納得感があります。
ところが。
お弁当ギライも心惹かれたウナギ弁当
そんな私も心を惹かれたのがこの鰻弁当。
見るからにおいしそうじゃないですか。しかも、13:00を過ぎると1,000円のものが700円で売られていて、買おうか買うまいか、ず~っと悩んでいました。あ、ちなみに、1,500円の上弁当は1,000円になります。
で、ついに買って、さぁ~、食べるぞぉ~っとかぶりつこうとした時…
「ペコッ」という音が響く
「ペコッ」って音がしたんです。「ペコッ」って。お弁当の容器を持ったら、外側のプラスチックがペコペコと。
ん?外側?
と言うことは、内側ってあるの……?
おそる、おそる、下から覗いてみると…
なんて上げ底。パッと見に比べて、ご飯の量が全然すくねーじゃねぇか!
まあ、考えてみれば、高級鰻やさんなわけだし、そういうモノかも知れませんが…期待が大きかっただけにがっかりだヨ!
プレゼンでも期待をコントロールする
ちなみにこれ、プレゼンテーションをやる時にも起こるんですよ。いえね、上げ底じゃなくって、期待と現実のギャップから不満足が生まれるってこと。
聞き手を集める段階で、もしくはプレゼンの冒頭で聞き手の期待値のセットが上手くいかないと、たとえどれだけプレゼンターが上手に話しても不満足なんですよ、聞き手は。
某所で交わされているプレゼンの話題では、『始まる前に着席しているお客様によく直接「本日のプレゼン期待値ってどこですか?」「これを聞いて来い的なことってありますか?」って直接聞いちゃいますね。』ってコメントしている人がいるけど、オイオイオイオイ、って突っ込みたくなりました。プレゼンの講師からすると。
「期待値ってどこですか?」って問いかけて、「○○です」と返ってきた答えがまるで見当違いのものだったらどうするんだろう?「いや~、その話題には触れないんですよ、今日のプレゼンは。ハッハッハ。」って返すの?
本当に上手なプレゼンターは、冒頭で期待値のセットを正しくやるんです。もちろん、聞き手を集める段階から関与できるとしたら、その方がベターです。