「ファシリテーションもITを採り入れたら変わっていくべきでは?」

そんな疑問に答えてくれるかもしれないのがこちらの本。

IPイノベーションズ、浦山昌志著、eファシリテーションで最強チームをつくる!―ネット時代のチーム運営とは

書名にもなっている「eファシリテーション」の定義を、著者は下記のように述べます。

  • ITを利用してファシリテーションを支援
  • 遠隔会議、eメールなどのテキスト通信、コラボレーションツールを使ったプロジェクトの遠隔支援が中心
  • eファシリテーションのためには、IT活用能力、問題解決力、マネジメント力が必要
  • 様々な産業や業務分野に応用が可能

そういえば、リクルートホールディングスが全社員対象の日数の限定がない在宅勤務を導入したりして(2015年8月)、ITを活用して遠隔で働くというワークスタイルがだんだん浸透している気がします。ただ一方で、これに先立つ2013年2月には米国ヤフーで在宅勤務が禁止されました。理屈の上では遠隔勤務はあり得るんですが、実際にやるとなると難しいことの証拠でしょう。

なので、本書で取り上げられているeファシリテーションというのは、会議の司会という狭い枠を離れて必要になってくると思います。

著者は、このeファシリテーション特有のスキルセットして、下記の5点を挙げています。

  • 信頼構築のスキル
  • ITツールとネットワークの知識とそのサポート
  • ITを使ったチームのマネジメント能力
  • 問題解決のスキルとリーダーシップ

この背景として、ゲイリー・ハメルが「経営は何をすべきか」の中で挙げている若者たちのネット上での真情式があるとのことですが、たしかに下記の要件を考えると、対面の場とは異なるファシリテーションスタイルが求められるのかもしれません(ちょっと見方がイノセントですけれどね)。

  1. Web上では優れたアイデアを誰も握りつぶさない
  2. 誰でも協力者になれる
  3. 誰でもリーダー役を務められる
  4. 誰も命令できない
  5. 目的や目標は自分で決める
  6. 誰かの成果を簡単にいかせる
  7. ゴロツキや暴君に我慢する必要はない
  8. 出る杭は打たれない
  9. 優れたものがたいていは勝つ(凡庸なものが勝つことはない)
  10. 情熱をそぐような方針は覆される
  11. 素晴らしい貢献は周囲から認められ、祝福される
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