Zoom講義で難しいタイムマネジメント
Zoom講義のタイムマネジメント、難しいものですけれどもその解決策として5つの方法をこの動画では紹介いたします。
一つ目は、視線、見える範囲にアナログ時計を置いておこうというものです。そして2つめは時計の時報機能を使いましょう。そして3つ目はコンテンツの2段階化です。
さらには4つ目グループワークを活用してうまくやりましょう。そして最後の5つめこれはもう本当に最終手段なんですけれども、コンテンツをカット、つまり全く話さないというものですね。
では、具体的に解説していきたいと思います。改めましてこんにちは。シンメトリージャパン代表の木田知廣です。
正直なところね私もズーム講義でのタイムマネジメントには苦労しています。でもその苦労の中から見つけたうまくやり方を紹介しますのでぜひ活用いただければというふうに思います。では、まずは一つ目ですけれども、時計ですね。当然講義をやるときには時計は用意すると思うんです。ただ、どうやって見るかっていう問題なんですね。
もしも部屋の中の壁掛け時計を見るとカメラから視線が外れちゃいます。あるいは自分の手元の腕時計を見てもやっぱり、カメラから姿勢も外れちゃいます。これよろしくないのは受講者の方に誤ったメッセージ、間違ったメッセージを伝えてしまいます。凄く時間がなくて焦ってるんだってに取られちゃうじゃないですか。そうすると受講者の方も錬成して映って、焦りが映っちゃってそう学習に身が入らなくなってしまうという観点でよろしくないです。
対面の講義だとそういうことは起こらないんですね。なぜかというと教室全体を見渡してみて、誰も自分講師を見ていない瞬間ってやっぱりあるじゃないですか。みんな資料を読んでるみたいな時にね。その時にちらっと時計を見て、あっあと残り30分だなあみたいながわかるわけなんです。けれども、ズームの場合には画面上で受講者の方の誰がカメラ越しに自分を見てて誰が見てないかっていうのを確認するのすごく難しいです。
だとしたらできるだけ視線を動かさず見える範囲、私でいえばここにありますけれどもね。ちらっと時計を見ましたと、そんなに視線の動きがないですからね。このような形で時間を確認するのがオススメということになります。
ちなみに、この時計はアナログ時計がおすすめです。デジタルだと、なんかこう直感的にわからなかったですね。アナログで、あっ、あと何分あるみたいなを確認するのがオススメということになります。
では、2つめいきましょう。二つ目は時報です。これ、今度はデジタル時計、腕時計でよくありますけれども、毎正時、ちょうどの時間になるとピってなるものがあるじゃないですか。二時です、三時です、みたいな。これを仕掛けると、たとえ自分は講義に集中してとしても、ピッとなるともう1時間だったんだと確認できます。
ちょっと細かい工夫ですけれども、やっぱりおすすめのやり方ということになります。ちなみに、この観点で研修を企画する人事の方にちょっとお願いなんですけれども、中途半端な時間に研修が始まるとタイムマネジメントが難しいです。たとえば14時40分開始。もちろん理屈としては14時40分ですから15時40分だったら1時間たったなとわかるんですけど。講師やってるとちょっとテンパってるというか、なかなかね普通の精神状態ではないので、意外と考えるか難しくなります。毎正時に、あるいはせいぜい30分、10時40分だったら10時半に始めていただいた方がありがたいということになります。
Zoom講義では1.2倍の時間がかかる
では3つ目のコンテンツの2段階化です。つまり、本番のコンテンツと追加コンテンツに分けるんです。だいたい、ズームの講義の場合には対面での講義よりも1.2倍ぐらい、感覚的ですけど1.2倍ぐらいの時間がかかると私は思っています。本番のコンテンツの方は、対面でやる場合の8割ぐらいです。そうするとだいたい時間内で収まります。
ただ、そうやってもときどき時間が余っちゃうこともあります。あと30分あるけどどうしようみたいな時。その時には慌てずに、追加コンテンツです。これをやればその30分間の時間を埋めることができるので研修の時間を有意義に使えということになります。もちろん、そのときの言い方はちょっと工夫する必要があります。追加コンテンツやります、だけじゃなくて、言い方に工夫します。
本日の研修、少し早めに進んでいます。皆様の理解度が高いので素晴らしいですね。残った時間で追加コンテンツ、少し難易度高めなんですけれども、皆様であれば理解いただけると思います。そちらも取り組んでみましょう。なんて言い方であればそう自分たち受講者の方も自信がつきます。うまくいってるんだな、ちゃんと学べているんだな。しかも時間も有効に使えますので、皆さんハッピーということです。
Zoomで時間調整のためのグループワーク
では、4つ目に行ってみましょう。グループワークの活用です。講義の最後のほうに少し大きめのグループワークを用意しておくんです。すると、時間が十分あれば大きめのグループワークに取り組めばいいし、時間がない時にはこのグループワークは割愛、つまり飛ばしますねということで時間を短縮することができます。なんて言うと、私のセミナー受けて頂いた方は気づきますよね。確かに毎回ある話。私は、スキル系のセミナーの時には最後に必ず総合演習っていう時間帯を設けています。例えば、プレゼンテーションのセミナーだったら、最後のほうに今日学んだことを総合的に使ってプレゼンテーションをしてみましょう、みたいなパートです。ただこれ、実は時間調整のためです。実際の所はほとんど使ったことはないです。時間が押しているとしたら、総合演習ありますけれども皆さん十分にグループワークで、あるいは講義の中でやっていただいたので、ここは飛ばしますって言って、さらっと次に入ってしまうということになります。
コンテンツを飛ばすときは言い方に一工夫
では、最後の5番目。これ、最終的なやり方になりますけれども、用意してきたコンテンツ、これを話さない、つまり飛ばしてしまうということになります。時間がないわけですから、どうしようもないわけです。ただね、これもやっぱり言い方ひとつで受講者の印象は変わります。まずダメな言い方。
申し訳ございません本日はタイムマネジメントに失敗してしまいまして、ここまでで時間切れになってしまいました。ではこれで終了させていただきます。
なんて言っちゃうと、受講者の方は何だよそれと思います。肝心なとこを説明してないんじゃないかな、と。学んだ気になりません。どころか、講師に対する信頼・信用が落ちますね。この講師、なんかダメなんじゃないって。
そうすると、せっかく学んできたことが、この講師の言うことはあてにならないかなーということで学習効果が下がってしまうんですね。もう最悪の状況です。じゃなくて、言い方をちょっと工夫してみましょう。例えばですねこんな言い方になります。
本日私が皆様にお伝えしたかったポイントは、全てを話しました。お手元の教材にはまだページが残っていますが、それは読んでいただければわかるので、必要な方は後でチェックしてください。それよりも改めて、今日学んだことを確認してみましょう。
こんな言い方であれば、受講者の方ももう十分学べたという感覚があります。満足度あるいは学習効果が落ちるということはないです。そして、時間がないのに用意されたコンテンツを無理矢理やってしまうというのはお勧めはしないです。例えば、時間がないからグループワークで、本来であれば10分ぐらいかかるグループワークを何とか3分間で行ってください、というよりは、すっぱりと飛ばしちゃった方がいいです。
もちろんケースバイケースではありますけれども。私は中途半端にやるくらいなら完全に飛ばしたほうがいいと思います。
ということで、ズーム講義でのタイムマネジメントそのための5つの方法を紹介させていただきましたぜひご活用いただければと思います。