目次 »セミナーの内容 »他社セミナーとの違い »セミナー開催スケジュール »セミナー講師 »法人向けZoom研修
下記にひとつでもあてはまれば、セミナーへの参加をお勧めします
- 営業のプレゼンでお客さまの心をつかめない
- 社内のプレゼンで、印象が弱くてなかなか企画を通せない
- Zoomで話すとき、聞き手の空気が読めないので苦労している
本当にセミナーでプレゼンが上達するの?(カーソルをのせると疑問への回答が表示されます)
こんにちは。プレゼンテーション・カレッジの国分さやかです。
実は私も昔はそうだったのですが、「プレゼンテーションが苦手で…」と悩んでいる人はたいてい「自己流」でやっているものです。
それでは限界がある、と気付いて体系的に学びはじめたのが、今回お話するMBA式プレゼンテーションです。おかげでプレゼン大会でも優勝して、今はこうして教壇に立って人前で話す立場になっています。
そんな私の方法論を徹底的にお話しますので、人前で話す機会が多い方・プレゼンテーションに悩む方は、まずはこの入門セミナーにおいで下さい。
プレゼンテーション・カレッジ
このプレゼンセミナーでお話する内容
プレゼンテーションの3つの基本動作
プレゼンテーションの際の基本的な動きは三つに集約され、それが「アイコンタクトとアイコントロール」、「メリハリある話し方の4原則」、「T3ルーチン」です。プレゼン中にこれをおこなうだけで自然な話し方に見えますし、決まり切った動作なので心が落ち着く効果もあります。
セミナーこのパートでは、プレゼンの際に緊張しないコツが身に付きます
スポーツも似たようなところがありますが、「基本」ができていない人は本番になって「どうしよう?」と緊張してしまいます。3つの基本動作を体に叩き込むことが自信となり、たとえ緊張しそうな場面でも堂々と振る舞えるのです。(別ページでプレゼンの基本三要素を詳しく読む)
セミナー中は実際に人前で話すの?
聞き手を引きつけるプレゼンテーション
プレゼンテーションの基本三動作、堂々と見えるのはもちろんですが、もう一つの意味合いとして「聞き手の意識をコントロールする」ことがあります。それは、聞き手に「あれこれ余計なことを考えさせない」と言ってもいいでしょう。自分の話に意識を集中して聞いてもらえるので、大事なポイントが伝わるのです。
セミナーのこのパートでは、聞き手を惹きつける話し方が身に付きます
そもそもですが、プレゼンの目的は「期待した行動を聞き手にとってもらうこと」です。このために、聞き手の気持ちをつかむことは忘れてなりません。ではどうやって聞き手の気持ちをつかむか、という答がこのパートで見つかります。(別ページで聞き手の意識のコントロールを読む)
Zoomだってできる「盛り上がるプレゼン」
コロナウィルスの影響で多くなったオンラインのプレゼン。「聞き手の反応が見えずに苦手…」という人も多いのですが、実は聞き手の方も「どうやって反応したらいいのか」と迷っていることも多いのです。いわばお互いに遠慮しあって、そのせいでプレゼンが「サムい」状態になってしまっているとしたら、もったいない。これを打ち破り、お互いに話しやすい空気感を生み出す方法論を紹介します。
セミナーのこのパートでは、話しやすい「空気感」を生み出す方法が学べます
プレゼンテーションで一番難しいのは、実は冒頭(オープニング)です。ここで距離感をグッと近づけることができると、その後は順調に進んでいくものです。自己紹介も含めて、Zoomでも表現力を高めて「場作り」する技を身に付けていただきます。
講師は対面でのプレゼンテーションも指導する教育のプロフェッショナル。本を何冊も執筆しているので、説明の分かりやすさがちがいます
セミナー内容は体系的に構成されています。よくあるプレゼンセミナーの「もっと自信を持って堂々と…」のような精神論はありません。緊張をほぐす方法も、証拠<エビデンス>にもとづいたアドバイスがなされます。
資料を事前配布するので、予習/復習も思いのまま(資料は通常セミナー実施の2日前に送付します)。身につく感じがちがいます
プレゼン上達必要なのは、自身のプレゼンに講師からコメントをもらうこと。Zoomの場合、一部の目立つ人だけでなく全員に平等にチャンスがあります。
Zoomのブレークアウトセッション機能を使った少人数でのグループワーク中、講師からの的確なフィードバックをうけることで、「次はこうしよう」というのが明らかになります。
プレゼンテーションセミナー 開講スケジュール
日時 | 講師 | 会場 | 申込状況 |
---|---|---|---|
13:00 – 16:00 |
木田知廣 | オンライン(Zoomで配信) | 満員御礼 |
セミナー開催要領
受講料 | 15,000円 (税、教材費込) |
---|---|
セミナー時間 | 3時間 |
定員 | 20名 |
入金後にキャンセルできますか?
安心の満足度保証制度
■振替制度
「申し込んだけれど、当日仕事で抜けられなくなってしまった!」忙しくされているビジネス・パーソンであれば、そんな場合もあるでしょう。そんなときは、同じ内容の別日程のクラスを無料でご受講いただくことができます(3ヶ月間有効)。
■全額返金保証
講座をご受講したうえで、それでもご満足いただけない場合には、理由を問わずに受講料を全額返金させていただきます。(ただし、途中退席など講座をすべて聴いていない場合は、この制度が適用されません。また、この制度は受講する講座数にかかわらず、一人のお客様に1回のみ適用です)
プレゼンセミナーご受講のご案内
お申込みとお支払い |
お支払は銀行振込もしくはクレジットカードです。
|
---|---|
キャンセルポリシー |
何らかのご都合により参加が不可能となった場合、参加料金の取り扱いは、以下のルールに則ります。
|
受講にあたってのご注意 |
より詳しい受講規約はこちらに掲載しています。この規約をご承諾の上お申し込みください。 |
プレゼンテーションセミナー講師
木田 知廣 (KIDA, Tomohiro)
プレゼンテーション・カレッジ代表
米マサチューセッツ大学MBA講師
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表
外資系コンサルティングファーム「タワーズワトソン」では、成果主義の人事制度導入に手腕を発揮し、従業員説明会への登壇は数知れず。この経験によりプレゼンテーションには絶対的な自信をもっていたが、MBAを取得するために留学したロンドンで、木っ端みじんにうち砕かれた。自身のスキルでは欧米人の圧倒的な存在感に太刀打ちできなかったのだ。
これをきっかけに、プレゼンの技を再獲得することを決意。MBAのクラスに出ながら、プレゼンテーションが上手な教授やクラスメートを研究する日々を送る。この過程で、プレゼン上手には実は共通する行動があることに気付き、これをMBA式プレゼンテーションとして体系化。ついには、欧米人にも負けないほどの説得力と存在感を手にする。
帰国後は、グロービス経営大学院の立ち上げプロジェクトをリーダーとして率い、この中でもそのプレゼンテーションスキルは絶賛を受けた。2006年、シンメトリー・ジャパンを設立し代表に就任。ビジネスパーソン向けの教育に乗り出す。2015年、プレゼンテーションの練習ができるセミナールームを完備したことにより、満を持してプレゼンテーション・カレッジを立ち上げ、そのプレゼンの技を余すことなく伝えている。
ビジネスの著書も多数持つが、中でも「ほんとうに使える論理思考の技術」は中国語に翻訳され、アジアにおいてもプレゼンスを高めている。
ライフモットーは、”Stay Hungry, Stay Foolish” (同名のブログを執筆中)
著書と執筆活動
聞き手を動かすプレゼンテーションのための、「心をつかみ人を動かす説明の技術」
プレゼンテーションをそれなりにはできるけど、今イチ印象が弱いという人が押さえておきたいのが本書です。
たとえば、「ストーリーテリング」と言いますが、それこそ物語を描くように聞き手の気持ちをぐいぐい惹きつけてエンディングまで持っていくPARLの法則、あるいは聞き手の好みのコミュニケーションスタイルを一瞬で見抜く方など、プレゼンテーションの際に使えるテクニックが盛り込まれています。
ロジカル・プレゼンテーションのための、「ほんとうに使える論理思考の技術」
人前で話す時、話があちこちに飛んでしまって結局何も伝わらないと言う人が押さえておきたいのが本書です。
情報をグルーピングして整理したうえで、それぞれのようその間に働く因果関係を見抜いてまとめれば、一見膨大な情報もすんなり頭にはいるもの。このためのピラミッド・ストラクチャという方法論は、ロジカル・プレゼンテーションを目指す人ならば必須です。
上記「ほんとうに使える論理思考の技術」は日本にとどまらず、アジアの人に大人気。中国大陸の簡体字と台湾の繁体字に翻訳され、現地でのプレゼンテーションスキルのアップに役だっています。
国分さやか (KOKUBU, Sayaka)
プレゼンテーション・カレッジ講師
大学卒業後、政府系金融機関で仕事をする中で、FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を取得する。お金の教室「おさいふほんわか心もほんわか」を立ち上げて代表に就任するが、相談に来るのは自分の身近な人に限られてしまい、世の中に広くアピールするのは難しいことに気づき、大きなジレンマを抱える。
これを乗り越えるため、自身のブランド力をアップするために、「講師日本一決定戦」E-1グランプリに出場を決意。当初は「育成枠」という、いわば補欠合格であったが、6ヶ月の修行期間を経て本戦への出場権を獲得。この勢いのまま、2013年8月の第4回大会でグランプリを獲得する。
そのプレゼンテーションスキルをマスメディアがほっておくはずもなく、山田まりやさんがMCを務めるNHKラジオ第1「午後のまりやーじゅ」、FMいずみ、FMたいはくなどを始めとして出演多数。
講師を務めるプレゼンテーションセミナーでは、「ずぶのシロウトだった私が、自信をもってプレゼンできるようになった過程で身につけたことを徹底的に伝授します」と意気込んでいる。
プレゼンテーションセミナーの参加者の声
プレゼンテーションは場数を踏めば成長できると思っていたが…
プレゼンテーションセミナーに参加しようと思ったきっかけ
日頃、商談や新商品の説明など行っており、スキルアップのために参加しようと思った。
実際にプレゼンテーションセミナーに参加した感想
仕事上、毎週のようにバイヤーとの商談を行っているが、現在までは場数を踏めば成長できると思っていた。今回のセミナーで基礎を知ることができたので、(これからの自分次第だが)自信をもって商談に臨める気がする。
「伝わる」プレゼンテーションをしたいと思います
プレゼンテーションセミナーに参加しようと思ったきっかけ
4月1日に社内でKick-offのMTGがあるので、上手に”伝わる”プレゼンテーションをしたいと思います。
実際にプレゼンテーションセミナーに参加した感想
セミナーは短時間でしたが、面白い話を聞くことができた。
伝える印象や伝わることがずいぶんと違うことを体得的に理解できた
プレゼンテーションセミナーに参加しようと思ったきっかけ
人前で話す機会が多いので、内容だけでなくどう話せば伝わるかを予め考えて話したいと思う。
実際にプレゼンテーションセミナーに参加した感想
相手に伝えたいイメージを考え、第三者的な視点を持つことで、伝える印象や伝わることがずいぶんと違うことをセミナーでは体得的に理解できた。
プレゼンテーション研修を企業向けにも提供しています
「ウチの社員、プレゼンテーションが今イチなんだよな……」
そんな悩みを持つ企業の方に研修を提供しています。まずはお問い合せページから、開催場所・時期・人数をご相談下さい。研修内容をアレンジした上で、お見積もりを提示させていただきます。
もちろん、研修内容のカスタマイズも承ります。このセミナーのような初歩の初歩からでも、あるいは管理職研修で、はたまた営業向けに現場で使えるプレゼンテーションを…まずは問題意識をご相談下さい。
研修内容を、御社の悩みを解決するベスト・フィットにした上で、講師・教材とともに派遣します。
※研修開催地が当社より50kmを超える場所にある時は、遠隔地手当を申し受ける場合がありますので、お含み置き下さい。
プレゼンテーションが身に付く徹底的なサポート
「せっかくセミナーに来ていただいた方には、教えた内容を身につけて欲しい…」。こんな想いで、受講後も徹底的に学びをサポートする体制を整えています。
「場数」を踏める練習会
このプレゼンテーションセミナーで学んだことを徹底的に実践したい、と言うときにご利用いただけるのが「プレゼン練習会」。
私たちのセミナールームを開放しますので、プロジェクターやホワイトボードを使って思う存分練習ください。
ときにはプレゼンテーション・カレッジ代表の木田が現れてアドバイスしてくれるなんてことも…。
ティーチング・アシスタント制度で「教える側」に
このプレゼンテーションセミナーで基本3動作とベーシックコンセプトを、場数を踏んでさらに自分のモノにしたいという方にお勧めなのがティーチング・アシスタント制度です。
講師のアシスタントとしてセミナーに参加するというもので、先輩受講生の立場から参加者にアドバイスすることで、学んだ内容が身につくこと。
実は、「誰かに教えること」は、非常に大きな学びのポイントです。人に説明することではじめて自分の理解が浅いものだったと気付くのは、これまでもご経験があるのではないでしょうか。
さらに、本格的に教えたい人には講師になると言うステップアップの場も用意してお待ちしています。
復習に役立つ「キースライド」
プレゼンテーション・セミナー中に投影したスライドの中からとくに大事なものを「キースライド」としてセミナーの最後に配布します。セミナーの内容を思い出すきっかけにするも良し、セミナーで「分かったつもり」のあやふやなことを確認するのも良し、厳選されたキースライドが驚くほどの学習効果をもたらします。
日刊メールマガジンによるフォローアップ
セミナーだけでは紹介しきれないプレゼンテーションのコツを、ほぼ日刊のメールマガジンで配信しています。1通1通は15秒程度で読み切れる短いものですが、毎日の読み続けると知らず知らずに頭の中に知識が体系として整理されます。
プレゼンテーション誌上セミナー
プレゼンテーションの定番本
プレゼンテーションに関してさらに学びを深めたいときに読みたい本を、初心者にも分かりやすくまとめたものを「誌上セミナー」としてWeb上で公開しています。とくに、末尾に「お勧め!」マークがついているものは必読です。
それぞれの書評はプレゼンテーションの定番本コーナーからご覧いただけます。
- 第1回 二階堂、 田中著、聞き手を熱狂させる!戦略的話術 オバマに学ぶNLPプレゼンテーション お勧め!
- 第2回 レイノルズ著、プレゼンテーションzen
- 第3回 箱田、松茂著、成功するデジタル・プレゼンテーション お勧め!
- 第4回 河合浩之著、「すごプレ」 お勧め!
- 第5回 菅野 誠二、PowerPointビジネスプレゼン 図を描き・思考を磨き・人を動かすプレゼンテーション
- 第6回 ジーン・ゼラズニー、マッキンゼー流図解の技術ワークブック お勧め!
- 第7回 永山 嘉昭、真次 洋一、黒田 聡著、説得できるプレゼン・図解200の鉄則 – 読み手がうなるデジタル文書はこう作る
- 第8回 中村 祐介, コミュニケーションHACKS!
- 第9回 富士通エフ・オー・エム株式会社著、よくわかる自信がつくプレゼンテーション―引きつけて離さないテクニック
- 第10回 ナンシー・デュアルテ著、ザ・プレゼンテーション
- 第11回 大塚 英志著、物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン お勧め!
- 第12回 カーマイン・ガロ著、スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
- 第13回 高杉 尚孝著、実践・プレゼンテ-ションのセオリー―Goサインを引き出す究極のテクニック
- 第14回 フィリップ カーン=パニ著、ビジネスプレゼンテーション―記憶に残るメッセージを届ける方法 (FT Guidesフィナンシャルタイムズガイド)
- 第15回 松本 幸夫著、図解 スティーブ・ジョブスのプレゼン術
- 第16回 小林弘茂著、5感を揺さぶり相手を口説くプレゼンテーション
- 第17回 平野 日出木著、 「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法
- 第18回 池上 彰著、<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)
- 第19回 家弓 正彦著、資料作成から発表までたったの4STEPでこんなに通る! プレゼン
- 第20回 藤木 俊明著、図解入門ビジネス 最新企画書の作り方と見せ方がよーくわかる本 (How‐nual Business Guide Book)
- 第21回 脇山 真治著、プレゼンテーションの教科書 増補版
- 第22回 下地寛也著、コクヨの1分間プレゼンテーション
- 第23回 吉田 たかよし著、脳を攻略!最強のプレゼンテーション (PHPビジネス新書 56)
- 第24回 Scott Berkun著、パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方
- 第25回 五十嵐 健著、プレゼンテーションの勝ち方 (生活人新書)
- 第26回 弘兼 憲史著、知識ゼロからの会議・プレゼンテーション入門
- 第27回 黒木 登志夫著、知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)
- 第28回 梅澤 実著、その気にさせるプレゼンテーション (話す力・聞く力がつく発表レッスン)
- 第29回 加藤 昌男著、3分勝負のプレゼンテーション
- 第30回 ヤマダアツヒコ著、海外プレゼンテーション入門 海外で伝わるプレゼンテーションの手法とスライドのつくり方 単行本
プレゼンテーション必見動画
TEDなどで流れている動画の中から、「これぞおすすめ!」というものをピックアップして解説しています。
それぞれの動画はプレゼンテーションの殿堂コーナーからご覧いただけます。
- 動画第1回 瀧川クリステル氏、東京オリンピック招致プレゼンテーション
- 動画第2回 ウィル・スティーヴン氏、「頭良さそうにTED風プレゼンをする方法」
- 動画第3回 マララ・ユサフザイ氏、国連スピーチ
- 動画第4回 株式会社植松電機専務取締役植松努氏、思うは招く (Hope invites)
- 動画第5回 モニカ・ルインスキー氏、ネットイジメを撲滅せよ (The Price of shame)
プレゼンテーションセミナーでコツを身につける
「聞き手中心のコミュニケーション」が身に付くプレゼンテーションセミナー
逆に、プレゼンテーションが苦手な人はこのベーシック・コンセプトを間違えていて、「自分中心のコミュニケーション」になりがちです。「何を言おう、どう言ったらいいんだろう?」と、自分のことばかりで頭がいっぱいになっていては、プレゼンテーションがうまくいくはずもありません。しかも、このような発想だと、人前で話すときにどうしても緊張してしまいます。
そうれはそう、ですよね。事前に考えたことを一字一句間違えずに言わなければ…と思ったら、まるで試合に臨むスポーツ選手のようにアガッてしまうのも当然でしょう。それも、体操やフィギュアスケートのように「決まり切ったことをやらなければいけない」というイメージですから、聞き手はまるで審査員のように思えて、少しでも自分をよく見せたい、なんてヘンな欲まで出てきます。
でも、プレゼンテーションが上手な人は、こんなヘンテコな欲にとらわれていません。結果として不思議と緊張しないものですが、その秘密も結局のところ「聞き手中心のコミュニケーション」というベーシック・コンセプトにあります。たとえトチッてもスベッてもいいんです。多少グダグダになったって、「最終的に聞き手に伝わればいいや」という割り切りさえあれば、プレゼンテーションも気楽に臨めるものです。
もはやこうなってくると、聞き手は審査員ではありません。むしろ、このプレゼンテーションを一緒に進める仲間と思えてくるでしょう。
プレゼンテーションで伝えたいポイントは何か?
たとえば、営業のプレゼンテーションで考えてみましょう。与えられた商談の時間を使って、聞き手=お客様に「この商品を買おう」と思ってもらうのが伝えたいポイントです。あるいは、慣れた営業の人ならば、今回説明する商材だけでなく長い目でお付き合いできるように、「この営業マンは信頼できる」と思ってもらうことが目的かもしれません。
もしくは、社内の企画会議におけるプレゼンテーションを考えましょう。さまざまな部門を集めて、最終的には聞き手の間で「この企画にゴーサインを出そう」という合意を形成するのがポイントです。はたまた、セミナーの講師を務める時も同じです。与えられた時間内で単に情報を伝えるだけでなく、「この話題に関しては、絶対に○○だけは押さえてもらわなければ」というものが形成されているのがいいプレゼンテーションです。
準備の「逆算法」が学べるプレゼンテーションセミナー
- プレゼンテーションで伝えたいラーニング・ポイントを固める
- ラーニング・ポイントをもっとも効果的に聞き手の頭に入れるためにはどのような構成がいいのか
- その構成をスライドに落とし込むとどうなるか
- そのスライドをつかってどのように当日プレゼンテーションを行うのか
…と、常にラーニング・ポイントを念頭におきながら、そこに収斂されるように全体をつくっていくのです。
プレゼンテーションの構成は、本で言えば目次にあたると言えばイメージがつかめるでしょうか。第1章は何で、第2章は何で…と話す順番を考えるとともに、それぞれの章が全体の中でどのような位置づけかを整理する必要もあります。
そして、プレゼンテーションの構成のアプローチは、大きく分けて論理アプローチと心理アプローチの二つです。論理、すなわちロジカル・プレゼンテーションを行うならば、ラーニング・ポイントを分かってもらうための根拠を複数考えて、それぞれの根拠を事実で裏付けするという流れになるでしょう。一方の心理アプローチならば、ストーリーで冒頭から聞き手の気持ちをつかんで、最後の落としどころまで一気に連れて行くイメージです。もちろんバリエーションはいろいろありますが、基本は論理か心理かのいずれかでプレゼンテーションの全体構成を考えます。
そして、次がいよいよドキュメンテーション、つまりパワーポイントのスライドの作り込みです。先ほどの構成が本で言えば目次にあたるとしたら、今度は文章を書くイメージです。「ワンスライド・ワンメッセージ」を意識しつつ、このスライドと次のスライドの関係は…とスライドを「接続詞でつなぐ」ことも意識します。
そして最後に狭い意味でのプレゼンテーション、すなわち実際に人前で話すときの立ち居振る舞いの練習です。ただ、最後に来るからと言って、このパートの重要度が下がるわけではありません。というのは、プレゼンテーションをするときに、まず聞き手に伝わるのは立ち居振る舞いだから。
たとえ内容がどれだけ練り込まれていたとしても、話す人がおどおどしていたり一本調子の単調なペースでは、聞いている方は飽き飽きです。結果として、ラーニング・ポイントが伝わることはないでしょう。つまり、立ち居振る舞いができてはじめてスライドに目を向けてもらえる、スライドに目を向けてもらえてはじめて全体構成に興味を持ってもらえる…と、先ほどの逆算を遡る形で聞き手が最終的にラーニング・ポイントまでたどり着くことができれば、プレゼンテーションは成功と言っていいでしょう。
立ち居振る舞いが洗練されるプレゼンテーションセミナー
しかも、立ち居振る舞いも、漫然とやるのではなく一つひとつの動作の意味を理解すれば、「ここでは、何を聞き手に理解して欲しいから、このような動作をやっているんだ」が明確になり、スキルアップがいっそう早く進みます。
たとえば、プレゼンテーションの基礎の基礎とでも言うべき「T3ルーチン」で考えてみましょう。「タッチ(Touch)、ターン(Turn)、トーク(Talk)」の頭文字を取ったもので、スクリーンに投影されているスライドの今はなしている部分にタッチして、聞き手の方に向き直り、話し始めるという、ある意味当たり前と言えば当たり前の動作です。ただ、このルーチンをやることによって、タッチでアイコントロールを、そしてターンすることでアイコンタクトを行うので、必然的に聞き手の意識をこちらに向けることができるのです。
つまり、T3ルーチンをやりながら、「いま、聞き手の頭の中にはこのポイントが伝わっているはず。そうすると、全体として○○を分かってもらえるだろう」と聞き手の頭の中を想像しながら話を進めることができるのです。
我流を捨てて一流になるプレゼンテーションセミナー
と言って、本を読むだけでは限界があるのが悩ましいところ。正直なところ、プレゼンテーションの本は上級者向けと初級者向けが入り交じって玉石混淆です。たとえば、人気の書籍「プレゼンテーションzen」は、内容的には間違いないのですが、上級者が「さらに聞き手に印象づけるには」という内容になっています。これを初級者がいきなりマネしようとしても、うまくいくはずもありません。
あるいは、「スライド作成術」のような本もありますが、これはプレゼンテーションという全体の中の一部を切りだしたものですから、それ「だけ」やってもやはり意味がありません。
結論としては、セミナーなどでしっかりとした講師に学ぶのが、プレゼンテーションが上手になるコツです。
このセミナーの姉妹講座
この講座ではプレゼンテーションの基礎が身につきますが、姉妹編として下記の講座もご用意しています。
プレゼンのためのボイス講座
プレゼンのためのボイス講座では、プレゼンでの声の出し方と話し方が身につきます。
講師養成入門セミナー
講師養成入門セミナーでは、プレゼンとは微妙に違う「教える」ことに特化したコミュニケーション法が学べます。
ロジカルシンキング入門セミナー
ロジカルシンキング入門セミナーでは、プレゼンの準備段階に必要な「言いたいことをまとめる」技術が学べます。
会計入門セミナー
ビジネスで必要な会計の数字で考える力が身につきます。