タイトルからは、「プレゼント企画書って関係あるの?」と疑問に思ってしまうかもしれません。でも、読み始めると大納得。たしかに、プレゼンテーションの構成(コンテンツ)を考えることは企画を考えることに他なりません。

藤木 俊明著、入門「企画書作成とプレゼンテーション」 図解入門ビジネス 最新企画書の作り方と見せ方がよーくわかる本

とくに共感を覚えたのが、著者の企画書に対するスタンス。

企画書を作るのはプレゼンテーションのためです。プレゼンの場で使うツールの中心となるのが企画書です。…「ビジネスプラン」を相手に分かりやすく伝え、その実施に同意してもらうためのもの (20p)

というくだりは、正にその通り!と膝を打つ想いです。逆に、そのような何かを提案する意図がない企画書を著者は「企画書のための企画書」と戒めています。

以下、ポイントを。

●たくさんのプレゼン(打数) x 通る企画書(打率)=提案力のあるビジネスパーソン

●アプローチツールとしての企画書
1.まず知り合い、自分のことを知ってもらう(コンタクト)
2.自分のことを知ってもらい、相手のことを知り、プレゼンへのきっかけを作る(アプローチ)
3.相手からプレゼンを求められ詳細の説明を受ける(オリエンテーション)
4.プレゼンする(プレゼンテーション)

●プレゼンの種類
         提案規模大
  一発勝負       大企業
  押し掛け提案  ↑ 競合あり
オリエンなし←     →オリエンあり
  ドブ板営業   ↓  優良企業
  競合あり        お試し
         提案規模小

●企画に不可欠な三大要素
1.相手のメリット
2.企画実施にかかる予算
3.企画実施にかかる期間(スケジュール)

●企画書の構成
表紙・タイトル
まえがき
背景
目的
コンセプト
実施案
要件
組織図・体制図
スケジュール
予算
想定課題
おわりに

●ダメな企画書
1.相手がなんと答えて良いか分からない
2.だいじな要素が抜けている
3.相手にメリットを感じさせない
4.裏付けがない
5.不快な気持ちにさせる

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