セミナー講師にとっても、タブレット端末は大きな意味を持つものです。

これによって人々の学び方が変わっており、その大きな変化の中で「対面でのセミナー講師の役割」をどう位置づけるかも変わってきているためです。

そんな時に参考にしたいのがこちらの本です。

赤堀侃司著、タブレットは紙に勝てるのか タブレット時代の教育

第1章 タブレットは、紙と異なるか
●レイコフのイメージスキーマ 人は、もともと日常生活に見られる動作を中心としたイメージを持っている、あるいは先天的に備わっている

●バフチンの自己対話

●紙メディアは、教材内容を記憶したり理解したりすることに有効なメディアである

●タブレット
-自分で考えたり判断したりすることに有効なメディアである
-指タッチやペンで直接画面に指示できるので、イメージスキーマにしたがって、自分の考えた内容をメディアに表現しやすい
-イメージを持つことは、文章力のみならず、思考にとって重要であり、この意味でタブレットの果たす役割は大きい

●パソコンは、文章入力が速いことが挙げられるが、そのためだった特徴はない

第2章 教育プロジェクトで得られたこと
●勉強が得意な子どもたちは、…はじめは興味・関心・意欲や知識・理解が向上し、次に思考力や表現力が向上する
●タブレットを用いた学習効果を実感できた教員は、経験年数の多い教員や授業デザイン力の高い教員であった。このことから、学習効果を上げるためには、デジタル機器の操作技能ではなく、授業の力量が重要である

第3章 タブレット利用の実践で得られたこと
●写真や映像をタブレットで見ることはできるが、見るだけでは学習効果は上がらない。…指で触れる、下線を引く、メモするなどのアノテーションを付加して動作させることが学習効果が高くなる。計算するなどの複雑な動作が必要な場合は、紙と併用することが望ましい。

第4章 デジタル機器を、いかに利用するか
●人が自分の周りにいるだけで、学習効果をもたらす研究を、プレゼンス研究という

●発表者の講演内容を、ノートテイキングとスマホのカメラ機能を使った方法では、…効果はほぼ同じ程度であった。

第5章 情報の影にどう付き合うか

第6章 これまで、どのようにメディアと関わってきたか

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