Zoomの連携サービスを紹介します。第200回はZoomとCoaching Loft (コーチングロフト)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

コーチングに必要な質問のスキル

この連載でもたびたび話題に上がっているコーチング。具体的に、どのような手法かはイメージが湧くでしょうか?コーチ育成大手のCTIでは、コーチには下記のスキルが必要であるとしています。

  1. 核心のスキル
  2. 質問のスキル
  3. 確認のスキル
  4. 中断のスキル
  5. 挑戦のスキル
  6. 認知のスキル
  7. 励ましのスキル
  8. 反映のスキル
  9. 俯瞰のスキル
  10. 要望のスキル
  11. 許可取りのスキル
  12. 区別のスキル
  13. 構造化のスキル
  14. 視点転換のスキル
  15. 浄化のスキル
  16. 設問のスキル
  17. 棚卸しのスキル
  18. 明確化のスキル

一つひとつのスキルは、さらに細分化されます。たとえば2番目の「質問のスキル」であれば、

  • 拡大質問と特定質問
  • 未来質問と過去質問
  • 肯定質問と否定質問

に分かれます。特定質問は「クローズド・クエスチョン」と言い換えてもいいでしょう。「はい、いいえ」で答えられる質問です。一方の拡大質問は、「オープンクエスチョン」と言い換えてもよいと思いますが、「どうしたら?」、「どのように?」、「どのタイミングで?」などの、相手の意見を引き出す質問です。コーチはこれらを駆使するわけですから、かなり難しい仕事であると言えるでしょう。

コーチングのための500の質問

上述のように難しいコーチの仕事を、より「やりやすくする」ためのプラット-フォームが今回紹介するCoaching Loftです。ホームページを見てみましょう。

The Most Intuitive Online Coaching Management System.  A Coaching App that every Coach, Leader, Manager and Coaching Client needs to deliver or receive a fluent coaching experience.

もっとも直感的なオンラインコーチングマネジメントシステム。あらゆるコーチ、マネージャー、クライアントなど、コーチングを提供する、あるいは受ける人にとってのコーチングアプリです。

とのこと。そして、注目すべきは、”Library of over 500 Coaching Questions” (500個のコーチングの質問ライブラリー)というもの。上述のとおり、コーチは様々な質問を使いこなす必要があります。とはいえ、常に素晴らしい質問をパッと思いつけるわけでもないでしょう。そんなときは、このライブラリを見て、「なるほど、こういう質問もあるんだ。今度クライアントに使ってみよう」などのアイデアが広がります。

さらにホームページを見てみましょう。

Assign Coaching Questions to your coachees for you to utilize them during your Coaching Sessions. Choose with over 500 Coaching Questions that can actually help you keep your engagement and conversations going.

コーチングセッションで使えるように、あなたのクライアントに事前に質問を投げかけましょう。500個のコーチング質問が、コーチングへのエンゲージメントを高め、会話をなめらかにします。

ということで、コーチングセッションの中で使うほかにも、Coaching Loftのプラットフォーム上で事前に投げかけることも出来るとのこと。これをクライアントが考えてコーチングセッションに臨んでくれれば、その時間帯を有効に使えそうです。

Zoomを使ったコーチングが現実になる世界

しかも、Coaching Loftは、パソコンでもスマホでも同じように使えるという特徴があります。

A cross-platform Software & App that helps coaches deliver a fluent and intuitive coaching experience to their clients, so they can focus on delivering a flawless coaching session and their clients can focus on achieving their goals.

クロスプラットフォームのソフトウェア&アプリで、コーチが直感的でなめらかなコーチングを提供することをお手伝いします。これによって、コーチはコーチングを提供することに集中できますし、クライアントは自身のゴールを達成することに集中できます。

Zoomによるコーチングを受けるクライアントは、必ずしもパソコンを持っていないこともあるでしょう。実際、私たちのZoomセミナーでも、全参加者のうち5%ぐらいは、iPhoneやiPad、あるいはAndroidタブレットなどの非パソコンで参加されます。そのような方にも効果的なコーチングを提供するためには、クロスプラットフォームというのは必須の機能と言ってもいいでしょう。

ScreenClip

では、Coaching LoftとZoomの連携を見てみましょう。

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