Zoomの連携サービスを紹介します。第83回はZoomとSide Door (サイドドア)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

コロナウィルスでダメージを負ったショービズを守れ!

新型コロナウィルスのせいで大きなダメージを受けた業界の1つがショービズ。もちろん飲食店だってたいへんですが、そうは言っても飲食店の場合、「ご飯は食べなくてはならない」ものなのでまだお客様が来てくれる可能性があります。外出でどうしても外でご飯を食べなければならないときなど、昼であれ夜であれ飲食店に入るでしょう。

一方のショービズは、極論すれば「なくても困らない」という位置づけ。それだけに、客足の回復は遅々としています。これに拍車をかけたのが、劇場でのクラスター事件。今年の7月末にある劇場で集団感染が起きてしまいました。客席186席のキャパの会場でお客様を100人以下に抑えたそうですが、起きてしまうときには起きてしまうのですね。こうなると、「コロナウィルス感染を覚悟して劇場に行こう」という人は少なくなってしまうでしょう。

でも、だからこそ、このようなショービズは守っていきたいと思うのです。演劇だけでなく、ミュージカルや落語、はたまたお笑いなど、「なくても困らない」ものが充実していることこそが、その国の文化度合いを表すのではないでしょうか。こんな考え方に賛同してくれる方にチェックして欲しいのが、今回紹介するSide Doorです。

ショービズのマーケットプレース、Side Door

ホームページを見てみましょう。

We are a team of artists & technologists passionately building an efficient, friendly and transparent marketplace where anybody can perform, host, or curate shows for their communities.

アーティストとテクノロジー担当者のチームからなる私たちは、効率的で使いやすく、透明性が高い(ショービズの)マーケットプレースを作ることに賭けています。だれもがパフォーマンスを披露したり、主催者になったり、批評をする世界を目指しています。

まさに上述のショービズを守るという気概にあふれています。

ちなみに「マーケットプレース」という言葉は、Amazonなどでも使われていますが、いわゆる「市場(いちば)」のこと。たとえば農作物を売りたい農家の人と、新鮮な野菜を買いたい消費者が出会うようなイメージで、ショーを提供したい人とショーをもみたい人が出会える場を目指していることが分かります。

したがって、Side Doorに登録されているのは価格が安めのショーが多い印象です。たとえば、「5TH Annual All-Star Stand-Up Comedy Nights @ Presentation House Theatre Centre:第5回 オールスタースタンダップコメディーナイト@ハウスシアターセンター」と題されたイベントの入場料は20ドル (約2,000円)。これならば、応援の気持ちも兼ねてチケットを買うことができます。

アメリカの生のサブカルチャーをZoomで楽しむ

では、Side DoorとZoomの連携を見てみましょう。

Integrate your account with Side Door to quickly set up Zoom meetings for your upcoming shows.

Side Doorアカウントとzoomを統合して、今度のショーをZoom化できます

たとえば、先ほど紹介した「5TH Annual All-Star Stand-Up Comedy Nights」も、オンラインで実施されます。上述したように、「コロナウィルスを覚悟してお笑いを見る」という時代ではありません。むしろ、オンラインによって安全性と楽しみと、そして若手育成を実現するのが今風でしょう。

ということは、このようなディープなショーを私たちも見ることができるワケです。これまで、アメリカ発のショービズも、私たちが知っているのはその上澄みのメジャーなものだけなのではないでしょうか。ブロードウェイのミュージカルやハリウッドの映画、はたまたディズニーランドなど。そうではなく、Side Doorによって地元に根付いた生のアメリカンサブカルチャーを体験できるのかもしれません。

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