セミナー講師をしていると、「時代が変わってきた…」とホントに思うことがあります。

インターネットは、私たちの生活様式だけでなく、思考様式にまで変化を与えていますし、グローバル化の波はよきにつけ、悪しきにつけ私たちにうち寄せてきます。

そんな中、これからのセミナーは何を伝えていけば良いんだろう?と思う時に手に取りたいのがこちら。

ダニエル・ピンク著、ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

著者いわく、先進国のビジネスマンを脅かす3つの危機とは、

 1. 「過剰な豊かさ」がもたらす新しい価値観
 2. 次から次へとわき出す「競争相手」
 3. そんな脳では、すべて「代行」されてしまう!

ということ。

たしかに、冒頭に述べたインターネットとグローバル化の当然の帰結です。

そんな中、これからの成功者と脱落者を分ける3つの「自問」というのが、

 1. この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
 2. この仕事は、コンピュータなならもっと速くやれるだろうか?
 3. 自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?

だそうです。

たしかに、今や知的な産業においても人件費1/20の途上国の人々と争わなければならない時代だから、こうなるのでしょう。

そして本書がありがたいのは、こんな時代を切り抜けるための処方箋を提示してくれているところ。

「この6つのセンスがあなたの道を開く」という提言は、一瞬エッ!と思いますが、読めばなるほど、です。

1. 機能だけでなくデザイン
2. 議論よりは物語
3. 個別よりも全体の調和(シンフォニー)
4. 論理ではなく共感
5. まじめだけでなく遊び心
6. モノよりも生きがい

以下、ポイントを。

●ロンドンビジネススクールの調査によると、製品デザインへの投資が1%増えるごとに、売上と利益は平均して3-4%増加するという。同様に、他の調査によると、デザインを非常に重視している会社の株価は、さほどデザインを重視していない同業他社の株価を大幅に上回っていることがわかる。

●ゼロックスでは、修理部門の社員がマニュアルからではなく、他の社員と話を交わすことで機械の修理を学んでいくことを知り、社員が持つ「物語」をデータベース「ユーレカ」としてまとめた。このデータベースは同社にとって、1億ドルの価値があると「フォーチュン」誌は推定している。

●マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論、スコット マクラウド (著)

●これから成功する可能性大の3タイプ
 「境界」を自分で超えていく人
 なにか「発明」できる人
 巧みな「比喩」が作れる人
  →彼らは皆、関連性(ホリスティック思考)の重要さを理解している

●マイケル・ガーバーも、似たような結論を出している。「優れた起業家は、みなシステム思考ができる。優れた起業家になりたいのなら、システム思考の身に付け方を学ばなければならない。…物事の全体像を見るための生来の情熱を伸ばすために」

●「いいたとえ話」は書き留めておく
MQ(比喩指数)を向上させるために、説得力のある、ビックリするような比喩を見つけたら、それを記録しておこう。

●本物の笑顔の場合、二つの顔面筋肉が動く。大頬骨筋(頬骨から始まる筋肉で口角を持ち上げる筋肉)と眼窩筋(眉と眉下の皮膚を引き下げ、目の下の筋肉を引き上げて頬を上げる筋肉)の二つである。うわべだけの笑顔の場合には大頬骨筋しか動かない。人は筋肉をコントロールできても、周辺の眼窩筋はコントロールできないからだ。

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