プレゼンテーションでは、伝えたいことを明確に伝えるために、内容をしっかり組み立ててて話し出す。たとえば、

「今日は〇〇についてご説明します。ポイントは3つ。まず一つ目は…」

なんてスタートして、(よし、うまくいっているぞ…)と思うのに、聞き手の反応が微妙…ということありませんか?

というか、正直なところ聞き手は「微妙」どころではありません。むしろ「どんビキ」。(あ~、よくある三点話法ね、はいはい。この手の話し方するヤツはたいていつまんないプレゼンするんだよね~)と、心の中では思っています。

プレゼンがつまらないと判断するのは「脳」

じっさいこれは脳の研究からも証明されているようで、吉田たかよし先生の著書「脳を攻略!最強のプレゼンテーション」の中では、こんな風に解説されています。

「プレゼンの冒頭で全体の要約を示してから本論にはいると分かりやすい」。「第一に…、第二に…、第三に…といった具合にナンバリングを行うと分かりやすい」。多くのノウハウ本には、このようなアドバイスがもっともらしく書かれています。しかし、はっきりいって、こんなことをやったらプレゼンに負けてしまいます。脳のしくみを考えれば、その理由は明確です。初めに全体像がわかったら、聞き手の脳は興味を半減させます。ナンバリングによって情報が並列になったまま提示されたら、聞き手の脳に負担がかかり嫌気が差します。

これでは、プレゼンテーションのそもそもの目的である、聞き手の共感を得て、プレゼンテーション後にこちらの期待する行動を聞き手にとってもらうことはできません。

プレゼンは壮大なストーリーを描く

では、プレゼンの構成はどうしたらいいの?という疑問への答が、「ストーリー感」です。

イメージとしては、プレゼン後に聞き手に撮ってもらいたい行動(もしくは「その先」)をエンディングとした壮大なストーリーを描くのです。その途中では、

  • なぜ〇〇をした方がいいのか
  • 〇〇は聞き手にどんなメリットがあるのか
  • 〇〇をしなかった場合にはどんなのデメリットがあるのか

などの要素を盛り込むことにより、話、つまりストーリーに広がりを持たせることができます。

ストーリーを組み立てることで、プレゼンテーションの内容は共感を伴って聞き手の頭に届きます。聞き手にとってプレゼンテーションの内容が他人事から自分事になります。自分事となった時にはプレゼンテーションの内容は退屈なものから興味のあるものへと変わります。そして聞き手にとって自分で試してみる価値のあるものとなり、こちらが期待する行動に結びついていきます。

ストーリーの中には、ぜひ自分にしか話せない要素、例えば体験談を取り入れてみましょう。そうすると、同じ内容のプレゼンテーションでもあなたオリジナルのプレゼンテーションになっていきます。

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