プレゼンテーションでは、聞いてもらうことは大切ですが
聞いてもらうだけでは伝わったとは言えません。
どんなにうまく説明しても、聞き手が納得する、つまり伝わらなければ意味がありません。
つまり、聞き手に考えさせる時間や理解してもらう時間、集中してもらう時間を用意しなければいけません。

そのための時間も考慮してプレゼンテーションの準備をすると、伝わるプレゼンテーションになります。

プレゼン中に取るべき時間

セミナーやプレゼンテーションで、話を詰め込みすぎると、理解するための時間がなく、聞き手がだんだん話の内容について来られなくなります。

少し混んだ内容や理解が難しい内容を伝えた後には、特に少し考える時間を与える必要があります。

時間通りにテンポよくセミナーやプレゼンテーションを進めていこうと準備をしていると、単純に単純にテンポの良いセミナーやプレゼンテーションになってしまいがちです。
耳当たりがよく聞いてもらえるかもしれませんが、一方通行の伝わらないプレゼンテーションになってしまいます。
聞き手がいて、聞き手の反応を見ながら進めると想定した上で時間配分をしましょう。

やり方は簡単。
資料作りの段階で、聞き手に理解してもらう時間のタイミングをある程度決めておきましょう。
目安となるタイミングは、重要なことを説明した後。
そのタイミングで間を取るだけです。
一度話すことを中断して空白の時間を作るだけです。聞き手を見渡して理解しているかを確認しましょう。

例えば、何かを比較する時。
「Aは〜ですが、(3秒から4秒間の沈黙)Bは〜です。どちらがいいと思いますか?(3秒から4秒間の沈黙)」のようなイメージです。
この沈黙の時間に聞き手は頭の中で想像したり自問自答したりすることができます。
もしも納得していない表情の聞き手が多い場合、補足することもできます。

プレゼン中に集中してもらう工夫

とはいえ、セミナーやプレゼンテーションの中で、聞き手の集中力が途切れてしまうこともあります。
そうすると伝わるどころか、聞いてもらえていないということになります。
集中力が途切れていくと、どんどん意識はセミナーやプレゼンテーションからそれて行きます。
その意識をこちらに向けさせるための一つの方法が沈黙です。

プレゼン中の沈黙時間

沈黙の時間は、たったの3秒から4秒間です。
聞き手の集中力が途切れてきていると感じた時に、3秒から4秒間の沈黙を作れるように、イメージトレーニングしながらプレゼンの準備をしましょう。

ただ話を中断して黙るだけでいいのですが、慣れないと不自然に感じてやりにくいこともあるでしょう。
(本当は全く不自然ではありません)
そうした場合は、「〜ですがどう思いますか?」などの問いかけをすると沈黙しやくすなります。

その沈黙の後に応えを出すと、聞き手はプレゼンターと会話をしているような気持ちになり、一方通行を防ぐことができます。

誰にでもできる簡単な「沈黙」という技で伝わるプレゼンテーションを作ってください。

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