Zoomのウェブ連携サービス168 ZoomとAcadly連携で高機能Zoomミーティング

Zoomの連携サービスを紹介します。第168回はZoomとAcadly (アカデリー)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何？」という方は、第1回をご覧下さい。

じつはあるある、Zoomへの細かい要望

Zoomはよくできたソフトです。通信容量が少ないので、無線のような不安定なネット接続でもビデオ会議ができたり、ブレークアウトセッションなどの様々な便利な機能があったり。とはいえ、パーフェクトというわけではなく、いくつか改善して欲しいところもあります。たとえば、画面の大きさが勝手に変わるところ。Windowsの普通のソフトならば、自分で勝手にウィンドウのサイズを変えることはありません。それなのに、Zoomはなぜ？あるいは、ホワイトボード機能。文字を入力してから反映されるまで時間がかかって、実務で使えるという感じではありません。そして、投票機能も事前に設問を作り込んでおかなければならないのは、若干不便。

そんなZoomの不便さを解消してくれるのが、今回紹介するAcadlyです。

Zoomと既存LMSを連携するAcadly

さっそく、ZoomとAcadelyの連携を見てみましょう。

Richer engagement during online lectures: During Zoom meetings, Acadly helps you share quizzes, polls, word clouds and other kinds of classroom activities.

オンラインレクチャー中のエンゲージメントを高める：Zoomミーティング中に、Acadlyでクイズや投票、ワードクラウドや他のクラスルームアクティビティを実現できます

ちなみにここでいうクイズ(quizze)は、テレビ番組のクイズではなく、「第166回 ZoomとMelon Learning連携で研修の効果測定」で解説したとおり、「小テスト」というニュアンスです。他の機能も見てみましょう。

Instant and exportable analytics: Information regarding Zoom meeting attendance and participation can be exported to the university’s LMS via Acadly.

インスタントでエクポートもできる分析：Zoomミーティングの出席と参加状況は、Acadlyを通じて大学のLMSにエクスポートできます

ここでは、大学での利用を念頭においているため”university’s LMS“ (大学のLMS)と記載されていますが、いずれにしてもより詳しいZoomミーティングの利用状況を測定できるということです。

Zoomの機能を拡張できる

では、ホームページを見てみましょう。上述のとおり、Acadlyは主に大学で使われることを想定して設計されています。と言うことは、その大学独自のLMSは既に存在するとの前提で、LMSとZoomを連携するというのが主な機能なのでしょう。

実際、キャッチフーレズも、”A next-gen student engagement platform with Zoom and LMS integration” (ZoomとLMSを連携する、次世代の学生エンゲージメントプラットフォーム)となっています。具体的には、下記の4項目がAcadlyの主たる機能になっています。

Zoom Integration: Zoom-powered video conferencing for online teaching (Zoom連携：Zoomミーティングによってオンラインティーチングを実現)

LMS Plugin: Gradebook export and admin panel right inside your LMS (通知表のエクスポートと、いま使っているLMSの中に管理ページを設定)

Richer Activities: Get quizzes, polls, word clouds, Q&A, check-ins, and more (アクティビティの充実：クイズ、投票、ワードクラウド、Q&A、チェックインなど)

Activity Timeline: Keep on interacting after meeting hours on Acadly’s class pages (アクティビティの継続：Acadlyのクラスページで、授業時間以降も交流)