Zoomの連携サービスを紹介します。第28回はZoomとDnD Dice (ディーアンドディーダイス)との連携です。なお、そもそも「Zoomの連携サービスって何?」という方は、第1回をご覧下さい

オンラインのロールプレイングゲーム

ロールプレイングゲーム(RPG)をオンラインで楽しむのは、もはや生活の一部になっています。それも、数人という規模ではなく、数百人、あるいは数百万人という規模のものもあるとか。MMOG (Massively Multiplayer Online Game)と呼ばれるものがそれです。これに参加する場合、1人のユーザーが個人として、というよりも、複数のプレイヤーがチーム(パーティー)を組んで、というのもあります。

その際、チーム内の意志決定をどうするかが問題になるときもあるでしょう。RPGの中でメンバーの何人かが傷を負ってしまった…。このまま冒険を続けるのか、それとも一度戻って回復を待つか。パーティー内でも意見が分かれる可能性があり、どうやって決めるのかがという問題が出てきます。話し合い?多数決?

いや、そんなときはゲームっぽくサイコロを振りましょう。ここに、DnD Diceの存在意義があります。

パーティー内の意志決定ではダイスを振る

まずは、そもそも、DnD Diceとは。DnDはD & Dを指し、Dungeons and Dragons (迷宮と竜)を意味します。RPGの元祖ともいえるウィザードリーで取り入れられた世界観で、その後のRPGでも採り入れられています。つまり、RPG専用のDice、サイコロであると理解できます。

ただ、ひとくちにサイコロと言っても、実は種類は様々。私たちがなじんでいる正六面体以外にも、4面体、8面体、20面体もあります。つまりは、選択肢の数にしたがってサイコロを選ぶということなのでしょう。

これをオンラインで提供しているのがFigment of Fantasy社。同社のホームページのイメージを見てもらえれば分かりますが、ダイスを選ぶ(上記の何面体なのか)、ダイスを振る、結果が分かるというのがすべてオンライン上でできます。これがあれば、RPGのパーティー内での意志決定など簡単にできるのでしょう。

Zoomミーティングに見る文化の違い

では、DnD DiceとZoomの連携を見ていきましょう。

Digitally roll dice conveniently and transparently through the Zoom Chatbot. Simply create a new Zoom chat channel comprised of your gaming group and by using simple commands (preceded by /rollnow) you can roll any combination of dice to see if that audacious sneak attack or crafty deception hit its mark.

Zoomのチャットを通して簡単に、そして透明性高くデジタルサイコロを振ることができます。操作は簡単で、RPGのパーティーでチャットのチャンネルを作って下さい。シンプルなコマンドで、自由にダイスの組み合わせを決め、サイコロを振ることができます。RPG内の奇襲攻撃や偽計が敵にダメージを与えたかどうかが簡単に分かります。

というなんともRPGっぽい説明です。

この機能がZoomと連携されていると言うことは、米国ではRPGのパーティーがZoomミーティングで顔を合わせると言うことも普通にあると言うことなのでしょうか。日本でのRPGは匿名ベースで行われることが多い気がしますが、そこに文化の違いがありそうです。

ちなみに、上記の説明の中の「チャンネル」というのはZoomの中のグループチャットのようなもので、詳しい生地は別記事「ZoomをSkypeのように使う方法」をご覧下さい。

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