仕事もプレイべートもオンライン活用が必須となりました。以前とは違う働き方に私たちはどのように向き合うべきなのでしょうか。

『在宅ワークで余計な仕事が増えてしまい、本来がやるべき事になかなか手を付けられなくなった』などという声も少なくありません。

パソコンは使い慣れているし、ITリテラシーは低いわけではないのにどうして?と、思われる方もいるかもしれません。

問題はどうやらオンラインコミュニケーションの苦手意識からきているようです。

それって、ITスキルの問題だけじゃなかったんだ

リモートワークが進む中、おきていることがあります。

一つ目は、リモートワークを制限している会社からの離職の増加。今どきリモートワークを認めない会社なんてありえない、しかもコロナ禍ということもあり、敏感な社員は大切にされているかいないか、そこで計っている人も少なくないようです。

二つ目は、リモートワークを徹底している会社におけるメンタルヘルス問題の増加。これも社員の健康被害につながる重要な事です。

オンラインとの正しい付き合い方と、オンラインでの正しいコミュニケーション作法を知ることは大切です。

調べていく上で、従業員の悩みとして2つ程、意外だった事がありました。

そしてこれらををクリアしていれば、大半の社員はリモートワークにも熟れ、そして社内とのハイブリット作業にも活用出来る事が想像できました。

オンライン活用で、さらにコミュニケーション能力の差が浮き彫りに?!

オンライン=IT=デジタルネイティブの若者は得意分野、に、対して、対面が当たり前の世代は苦労を強いられてる。といった印象を単純に抱いていました。

デジタルネイティブ世代はさぞかしソフトやアプリを使いこなしサクサクと仕事をこなしているのだろうと、想像していました。が、現実は違う事が数字として表れたという記事をいくつか読みました。

データの結論からみると、「同僚との業務上のオンラインコミュニケーションがとりにくい」と感じているのは、実はデジタル世代といわれる若い世代ほど多い傾向がある、という事実がわかったのです。その割合は6割ほど。

そしてその中でも「同僚とのオンラインコミュニケーションは業務に関わらない内容」というのが9割だった、という点。ビックリしたと同時に、「作業に関係ない事になると話は弾むのかな….」、とついつい余計なコトを考えてしまいました。

逆に50代60代の人たちはオンラインは苦手と言いつつも「同僚との業務上のオンラインコミュニケーションがとりにくい」とは感じているのは若手よりも少なかったのは意外な驚き。これは明らかにオンライン操作やITスキルの問題ではなく、純粋にコミュニケーション能力の差が浮き彫りになった結果としか思えませんでした。

オンラインコミュニケーションは成熟度と裁量度のバランスが大切

多くの新人や若い世代の人たちは、ただでさえ報告の仕方(コミュニケーション)や人との距離感を掴む事を苦手としている場合が多い。

例えば、この回答

「同僚との業務に関わるコミュニケーションについては「しにくい」56%

これは、いかに一緒に何かを作りだそう、うみだそうという機会がないのか、ということが読み取れる。

そしてその中でも

「同僚とのオンラインコミュニケーションは業務に関わらない内容」というのが9割

そうか、業務に関係しないと話が弾むのか…。

そう考えると、オンラインと業務が彼らの中で繋がっていない、プライベートと切り分けられてない、というのが読み取れる。

今までは相手がアプリ等で一人でオンライン上で完結出来たが、業務になるとそういうわけにはいかない。複数人の生身の人間を相手にすることになる為、若手がコミュニケーションがとりにくいと感じているのは若い世代ほど多い傾向があるのではないか?という想像が出来る。

そう、やはりオンラインのコミュニケーション方法を敢えて学び、ネット上での社会人としての成熟度合いを高めてから、裁量度が高いリモート作業をさせることが正しいオンラインコミュニケーションを成立させることなのだろうと思われます。

そしてもう一点のビックリが、発声に悩みを抱えている人が想像以上に多いということ。

誰にとっても聞き取りやすい発声法と選択する言葉

あまり気がつかなかったのですが、オンラインでも会社の自席でも、自宅で家族がいる場合などもマスク着用し、オンライン会議に出る事は少なくないようです。

本来ならば、腹式呼吸や発声メソッドを学ぶことは有効。私が普段から聞いているラジオ番組を持っている某アナウンサーもマスクを着用しマイクに向かって話しているのですが、とても難しい、と何度もおっしゃっているくらい。プロでもそうなのだから、ド素人の社会人はどうなるの?と考えてしまします。

「子音」と「漢語」に注意!相手に聞き取りやすい話し方を意識する事で相手のイラッが防げる。

相手に聞き取りやすい話し方を伝えるとともに、聞き取りづらい言葉の特徴も事前知識として頭に入れておくといいらしい。

例えば「子音」というのはただでさえ聞き取りづらいらしい。言葉具体例として、「私見ですが」の「し」が聞き取りづらく、「件ですが」と聞こえて相手が「何の件だろう??」と思うこともままある。

某アナウンサーも「さしすせそ」は中学生ぐらい成長しないと実はしっかり発音が出来ない、と断言していたのを覚えている。

そして曲者なのが「漢語」。私たちは日常生活でかなりの漢語を多用しているのが、このコロナ禍マスク生活で気づかされた。誰にとっても聞き取りやすい文言を優先するのであれば、漢語を避ける事なのだな、ということが身にしみてわかる。

具体的な単語を挙げると、

機会と機械 や、確率と確立 声だけを聞いているとどちらだろう?と思ってしまうことも少なくない。それを、「機会」を「チャンス」に、「確率」を「見込み」にするだけで相手のストレスが緩和できる。

些細なことかも知れないが、これもコミュニケーションの重要なアイテムと考えてもいいくらい大切なこと。

「間」の活用が注目されてきている。

相手にストレスを感じさせない、でもう一つ。これまで「立て板に水」のような流ちょうな語り口が評価されてきた節がある。ドラマの主役みたいで格好良くみえるモノ。

しかしながら現実は違う。オンラインでは流れるしゃべりは印象に残りにくいし、滑舌が悪ければ「何を言っているのかわからない」というイラッが顔を出すことも大いにある。これからはキーフレーズの前に「間」をはさみ際立たせることで、何を強調したいのか、伝えたいのかを明確に、メリハリをつける事が大切。

これからまだまだオンラインが活躍しそうな流れなだけに、是非、それに見合ったコミュニケーション方法を身につけていきたいですね。

お問い合わせ下さい

シンメトリー・ジャパン問合せ窓口

記事には書ききれなかった様々なノウハウをご紹介することができます。ご要望・ご質問をお問い合わせページよりご連絡ください。